こんにちわ、Hikaru Sanoです。
トランプ大統領は就任前より「iPhoneを(雇用創出のため)国内生産に」と発言し、就任後もAppleやサプライヤーを相手取って交渉を行ってきました。
そんなトランプ大統領は先日、ついにAppleに大規模工場を作らせる約束をしたと発言しているのですが、周囲からは冷ややかな目で見られているようです。
そもそも勘違いじゃね?
トランプ大統領は昨年の大統領選前より多数の公約を発表し、大統領に就任する事となりました。
その中の1つに「今後10年間で2500万人の雇用を創出する」というものがあり、巨大企業であるAppleへ「iPhoneの国内生産」を促す交渉(という名の一方的発言)を行ってきました。
しかし蓋を開けてみれば、Appleに「iPhoneの国内生産」を促すための用意(資金提供や税金優遇といった処置など)もなく一方的に言いつけるのみで、サプライヤー各社も反対の姿勢を崩しません。
またサプライヤー最大手のFoxconn会長はトランプ大統領宛に皮肉たっぷりの書簡を送り「iPhone工場をアメリカに建てても良いけど雇用はロボのおかげで増えないし、税金控除と雇用補助金と電気代と土地くれないと無理(意訳)」とぶった切っています。
しかしトランプ大統領は、Wall Street Journalのインタビューに対して「Appleがアメリカに3つの工場を作ることを約束した(意訳)」と語り、識者達は「ついにAppleが折れたのか…?」とその情報を確認。
そして翌日「ウィスコンシン州にLCD製造工場を100億ドル(約1兆1千億円)かけて作る」と、Foxconnが発表しました。
察しの良い方はお気づきかも知れませんが、これらの情報に対して識者達の反応は「トランプ大統領がAppleとFoxconnを勘違いしている」というもの。
そもそもAppleが何の見返りもなしに、iPhoneが高額になりかつ利益が激減するアメリカ工場を3つも作るワケもないですし、中国に敷かれたサプライチェーン網を手放せるワケもなく、かつアメリカにあるApple系の工場は離職率が異常に高く、品質管理にも問題が発生する劣悪さを知っており、はっきり言って有り得ない約束だったと言えます。
ほぼ間違いなくトランプ大統領の勘違い発言なのですが、この情報に関する訂正やApple側の発言は今の所ありません。
ちなみにFoxconnが今回発表したLCD製造工場はAppleのための工場ではなく、SHARPのテレビ用工場だそうです。
まとめ
いかがでしたか?
これがマジでトラン大統領の勘違いだった場合、ホワイトハウス的にも赤っ恥では済まないでしょう(実際株価の変動が見られました)。
選挙時に何度もしつこく発言しただけに後に引けない状況なんでしょうが、こう言った情報を商売にしている人たちにとってはとんだフェイクニュースだったと言えますね。