こんにちは、yumiです。
消費者庁は27日、ソフトバンクに対し措置命令を下しました。
なんでも「おとり広告」により、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)第5条第3号に違反したからだそうなんですが…一体なにが問題となったのでしょうか?
措置命令が下った理由とは
消費者庁がソフトバンクに措置命令を下したのは、「おとり広告」による景品表示法違反があったため。
ソフトバンクは昨年11月3日〜13日までの11日間に渡り、1のゾロ目にちなんだセールや割引を行う「いい買い物の日」キャンペーンを実施していました。
その中でも目玉商品として全面に押し出していたのが、初代Apple Watch。なんとほぼすべてのモデルが対象となっており、そのセール価格は11,111円!
当時すでに第2世代となるApple Watch Series 2が登場していたとは言え、たった1万円ほどとなれば欲しい人はたくさんいたわけです。
ソフトバンクのキャンペーンページではApple Watch取扱店の案内もあり、「店頭在庫さえあれば買える」と言われていたため、かみあぷ編集部のともぞう氏も当日ソフトバンクショップへ。
開店前に着き、20人ほどの並びがあったものの「これぐらいなら買えるだろう」と思っていたのですが…開店直後、店員さんから「初代Apple Watchの在庫はありません」とのアナウンスが/(^o^)\
「在庫が少ないから20人全員は買えません」ではなく、1台もなかったわけです。
そしてこの「そもそも1台も在庫がない事件」はともぞう氏が訪れた横浜駅近くのショップだけではなく、全国各地で発生(編集部では神奈川県内にある取扱店10店舗に問合せたのですが、すべて「開店時より在庫なし」とのことでした)。
中には「前日に問合せたら『在庫がある』と言われたのに、当日行ってみたら『ない』と言われた」なんてケースもあったようで…。
昨日の夕方在庫確認の電話で「セールのAppleWatchあります」って言ってたから一番乗りで並んだのに開店時に「ありません」って意味が分からん池袋サンシャイン通りのソフトバンクショップ #Softbank #AppleWatch #セール
— た〜 (@on3284) 2016年11月3日
旗艦店と言える銀座店での在庫が数10本、西の旗艦店グランフロントでの在庫は15本という情報がありましたが、たったこれだけで大々的に「Apple Watchが11,111円!」と押し出しちゃマズイですよねぇ…。
広告には「Apple Watch在庫限り」や「商品によっては在庫がない場合もあります。Apple Watch取り扱い店舗でご確認ください」などとも書かれていましたが、
- あたかも全店舗で購入できるかのように表示していた
- 在庫が存在していることを前提とした記載だった
- 在庫がないことが例外と見える記載だった
などが問題となり、今回消費者庁がソフトバンクに対し措置命令を下すこととなったようです。
ちなみに今回の措置命令を受けてソフトバンクはプレスリリースを発表しているのですが、そこには「1,128台の在庫をApple Watch取扱店485店舗のうち306店舗に配分して準備した」と書かれており…
ということは編集部は(電話取材も含め)在庫のない店舗179店舗のうち11店舗を引き当てるという、鬼の引きを見せたってことでいいですかね?ハハっ。
▼ともぞう氏の怒りが垣間見える、キャンペーン当時の模様は以下の記事からどうぞ
初代Apple Watchが11,111円で買えるソフトバンクのセール、そもそも在庫がない店が殆どで並んだ人怒り爆発