ども!ともぞうです。
月額制で動画見放題になるストリーミングサービスですが、ここ数年で一気に増えましたよね。
そんなストリーミング配信サービスですが、ロイター/イプソスがアメリカで行った調査で驚くべき実態が明らかになったのでご紹介します。
成人全体でも約12%が同居家族以外の人からのログイン情報で利用経験あり
いまや比較的一般的に広まってきている感のある定額動画配信サービスですが、普及に伴って新たな問題も出てきているようです。
ロイター/イプソスが先月アメリカで定額動画配信サービスに関する調査を行ったところ、なんと18-24歳の21%が同居家族以外の人から教えてもらったログイン情報で『Hulu』や『Netflix』にアクセスしたことがあると回答。
単純に別居している家族とアカウントを共有しているだけという人も当然含まれているとは思いますが、なかには友達とアカウント共有して月額費用を節約…なんて使い方をしている人もいる可能性があるといことですよね。
また25-34歳においても、15%くらいが同じような使い方をしていると答えていて正直これにはびっくりでした。
ただこれ一方的に悪いかと言えば、正直サービス側の問題もあり『Netflix』は同時接続数によってプランが分かれ、
さらにプロフィールも複数作って家族が使い分けられるような仕様なんですが、利用するアカウントとパスワードは共通なんですよね。
その一方で『Amazonプライムビデオ』を利用できるアマゾンプライム会員の家族登録の場合は、明確に「同居の家族2名まで」と規定して、それぞれのアカウントの紐付けで家族共有を定義していますし、
Appleも有料Appの共有やApple Musicではファミリープランを用意して、アカウントを紐付けることで、家族共有を実現しています。
こういう仕組みがあれば、本来の姿で有料サービスを共有できるのですが、『NetFlix』のヘルプを調べる限り、このような家族に関する明確な定義はありません。
そういう部分が今回の他人とのアカウント共有利用につながってしまうとも言えるのですが、アナリストによるとログイン情報の共有による損失は2019年には約620億円にまでなると予想。
これは何か手を打たないといけない事態ではと思うのですが、その方法はあるとしつつも有料チャンネル「HBO」を運営するBernadette Aulestia執行副社長はロイターに対し
「わが社にとって、金銭的にそれほど自立していない年代のうちにわれわれのサービスを使う習慣をつけてもらい、いずれ有料顧客になりたいと思ってもらうことの方が大切だ」
引用元:Reuters
と回答しており、今のところは規制よりもユーザーの拡大が優先とみているようです。
また『Netflix』幹部も
「取り締まることはできるが、そうしたからといって、彼らが皆、一斉に有料ユーザーになってくれるわけでもない」
引用元:Reuters
と今のところは取り締まりにリソースを割くつもりはない模様。
ちなみに今回の調査はアメリカで4,453人に対して行われたもので、うち約8割にあたる3,557人がkケーブルTVや『Hulu』、『Netflix』などでストリーミング視聴をしていると回答しているそうです。
ケーブルTVの環境などが日本と異なるので単純に比較はできませんが、徐々に日本でも広まりつつある動画配信サービスだけに、いずれ日本でも同じような問題が議論される日がくるんでしょうね。