こんにちは、yumiです。
中国では国民はもちろんのこと、海外からの観光客も「TwitterやFacebookにアクセスできない」などといったインターネットに関する規制があります。
しかしこれまではその規制をかいくぐる「VPN」が利用できたのですが…どうやら中国政府は国内の携帯電話キャリアに対し、「VPNへのアクセスをブロックしろ」と命令したそうですよ。
中国へ旅行や出張に行く方、中国国内では「自由なインターネット」は体験できなくなるので注意が必要です。
中国政府によるインターネット規制とは
中国では以前よりインターネットに関して規制があり、全貌は明らかになっていないものの、例えば以下のサイトにはアクセス出来ません。
- わいせつ、ポルノ、反道徳的なウェブサイト
- YouTubeなどの動画共有サイト
- Facebook、TwitterなどSNS
また、以前話題になったLINE乗っ取り事件の際、「コンビニでプリペイドカードを買ってきて」と言われたら「天安門事件」と返信すると相手が退会する…なんて話もありました。
ダメだ、LINE乗っ取りのスクリーンショット面白すぎる。 pic.twitter.com/ajzJ8wxPBQ
— Ax = λx (@16go_rider) 2014年6月30日
真相は不明ですが、中国政府が「天安門事件」というワードを検閲しアクセスをブロックしているのでは…と考えられているようです。
さて、このようにおおよそ自由とは言えない中国のインターネットですが、これまでは「VPN」を利用することにより規制をかいくぐることができました。
VPNとはこちらで詳しくご紹介しているのですが、これを利用すると「全く異なる場所にいるように装う」ことが可能。
例えば中国国内でTwitterにアクセスしているけど、VPNを利用すればアメリカからアクセスしているように装える…ということですね。
実際、中国に訪れた海外からの旅行者はこのVPNを使ってTwitterやFacebookを利用する方が多いようですよ。
@GOLAZODEPABLO mandaría mi ubicación pero twitter esta prohibido en China y el VPN dice que estoy en Inglaterra pic.twitter.com/NpIL6rEg7b
— Mafer Ochoa Bravo (@MaafOb) 2017年5月29日
しかしBloombergによると中国政府は国内の携帯キャリア3社に対し、VPNへのアクセスブロックを命令したとのこと。
「VPNを利用すれば規制は関係ない」ということに気づいてしまったのでしょうかねぇ…。
キャリアに課せられたVPNへのアクセスブロック措置は「2018年2月1日までに」と言われているそうなので、来年以降に中国へ行く方は注意が必要と言えそうです。