こんにちわ、Hikaru Sanoです。
今や進化したケータイではなく多機能デバイスとして普及するスマホ、最近ではIoTデバイスの登場もあってより生活に関わってくる機器となってきましたね。
以前よりiPhoneをルームキー代わりにできるシステムを導入していたヒルトン・ホテルズ・コーポレーションはこの度、その成果を報告して話題を呼んでいます。
ある意味物理キーより安全な鍵
世界でも有数の国際ホテルチェーンであるヒルトン・ホテルズ・コーポレーションは、2014年からiPhoneをルームキーにするドアシステムを採用しています。
当時は「ハッキングされる」「物理キーの方が安全」なんて声もあったのですが、どうやらそういった声は単なる憶測でしかなかった模様。
ヒルトンが採用したドアシステムはiPhoneまたはApple Watchをルームキーにするもので、ヒルトン側からホテル利用客に鍵情報を送信し、チェックイン受付しなくても部屋が利用出来るようになるというもの。
上記の通りハッキングなどによる被害が噂されていましたが、およそ3年間1,700以上のホテルで1,100万回利用されているのにも関わらず、そういった被害は1件も発生していないという大変優秀な結果を発表しました。
この結果には関係者も驚きを隠せないようで、今まで物理キーの方が安全だと言っていた関係者もこのドアシステムを評価せざるをえません。
現在も徐々にではありますがこのシステムは一般家庭にも普及を見せており、今回のヒルトンの発表を受けて普及が加速する事が予想されますね。
しかしこのドアシステムも完璧なものではなく、デメリットとして停電した際にはシステム自体が使えなくなるため解錠する事ができないといった問題点があります。
もちろん物理キーを併設すれば問題無いワケですが、それだと犯罪者へ解錠方法を2つ用意しているようなものでお世辞にも賢い解決策とは言い切れません。
ドアシステムだけ独立した無停電電源装置(UPS)など搭載すればある程度回避できそうですが、一般に広く普及するにはまだまだ時間がかかりそうですね。
まとめ
いかがでしたか?
物理キーは簡単に複製されますが端末からコピー不可能な電子キーであれば複製も難しく、単純な装置構造故にハッキングもしにくいので強固なシステムとして期待できますね。
IoTハッキングが進化してきているので今後もこの状態で万全とは言い難いですが、より強固で使いやすくなったシステムが普及するのは期待したい所ではあります。