こんにちは、yumiです。
iPhoneに使われている「モデムチップ」を供給するサプライヤーQualcomm(クアルコム)。
現在Appleと特許に関する問題などで係争中なのですが、なんとこのQualcommが次期iPhoneプレミアムモデルに搭載されるとウワサの「ディスプレイ埋込み型指紋センサー」を発表し話題になっています。
このセンサーが次期iPhoneに使われる可能性は低いものの、動作する様子は大変興味深いものとなっていますよ!
次期iPhoneもこんな感じで動作する?
Qualcommは、上海で開催されているモバイル産業見本市「Mobile World Congress 2017(MWC)」にて、OLEDディスプレイ埋め込み型指紋センサーを発表しました。
なんでも超音波を利用しているらしく、ディスプレイの厚さが1.2mm以下なら問題なく動作するとのこと。
MWCでは実際に中国のスマホブランド「vivo」のデモ端末へこの指紋センサーを搭載し、どのように動くのか試すことができ、米メディアEngadgetがその様子をGIFで公開していますよ⇓
確かにディスプレイ上で指紋を認識し、ロックを解除していますね…!
ただし「ディスプレイ上のどこでも指紋を読み取る」というわけではなく、
- 指紋登録の際は画面上にマークが表示され、そこに指を置いて登録する(旧指紋センサーのすぐ上あたり)
- 登録が完了すると、その同じ位置に触れることでロックの解除が可能
というものだそう。
ちなみに登録していない指でロック解除を試しても解除はできず、認識率には問題なさそうですね。ただ、実際に試した記者によると、
- 指紋を認識するまでの時間が長い(約1秒)
- 認識エリアが狭い
という点が気になったとのこと。
確かにiPhoneのTouch IDは指を置いた瞬間に解除されますし、それに慣れていると1秒という時間は長く感じるのかもしれません。
また、認識エリアが狭いことについてQualcommは「理論的にはディスプレイ全体を認識エリアにすることもできる」としながらも、製造コストは大幅に値上がると言っていたとのこと。
さてこのQualcommの指紋センサーですが、今年終わり頃にサンプル品の出荷が開始されるため、次期iPhoneプレミアムモデルに搭載されることはないでしょう。
しかし以前から「ディスプレイ埋込み型指紋センサー」について技術面で開発が遅れている…なんて話もあり、おそらく技術的には似たものとなるはず。
とすると、次期iPhoneの場合も「認識エリアの狭さ」「認識するまでの時間」が気になりそうですが…この点についてAppleはどのように問題を解決してくるのでしょうか?
10年という節目に登場するiPhone、他のどのスマホよりも優れた製品となることに期待したいですね…!