こんにちわ、Hikaru Sanoです。
最近はVRやARなどの市場が賑やかになってきており、AppleもWWDC2017で「ARKit」を発表し正式な参入を表明しましたね。
先日Appleはとある特許を取得したのですが、これが兼ねてから噂されているVRヘッドマウントディスプレイ、あるいはARスマートグラスの開発に現実味を帯びさせるものだったんです。
ハンドジェスチャーを可能にする
以前より「iPhoneドッキング式VRヘッドマウントディスプレイ」や、Apple Watchのように「iPhoneの通知や操作などを補助するARスマートグラス」の開発が噂されていました。
遡るとAppleは2008年頃からすでにこの分野の開発を進めているようなのですが、未だ商品化には至っていません。
しかし今回新たに取得した特許は、そういった新しいデバイスが「いよいよリリースか?」と思わせるほど実用性の高い特許だったんです。
その特許とは「3D深度マッピングカメラ」というもので、性能だけを端的に表現するなら「レーザー照射を利用して人間の目のように奥行きを理解するカメラ」です。
この技術によって一番恩恵を受けるのが、冒頭に述べた「VRヘッドマウントディスプレイ」と「ARスマートグラス」で、この手の商品の最大の壁である「操作性」を格段に向上させる事を可能にします。
現行の「VRヘッドマウントディスプレイ」は結局スマホ画面を触って操作する必要があり、「ARスマートグラス」のほとんどは別のコントローラーなどでの操作を必要としていますが、カメラで奥行きを理解させられるなら専用グローブ等を必要としない「ハンドジェスチャー」操作が可能になるのです。
一応現在でも「ハンドジェスチャー」を可能にしているデバイスはありますが、それはあくまで予めデバイス側に登録されたジェスチャー数種類しか利用できず、非常に自由度の低いもの。
今回の特許を「ハンドジェスチャー」に活かした場合、開発者側で様々なオリジナルハンドジェスチャーを作成・登録する事が可能と考えられており、目の前に表示されているものをスマホと同じようにスムーズに操作できると考えられています。
最近Appleは「革新性がない」とか「ハイテク企業じゃない」とか散々言われているので、ぜひこの分野で以前のような革新的な発表と商品展開をして欲しいですね。
まとめ
いかがでしたか?
VR/AR/MR開発は最終的に操作性の壁に当たるのですが、今回の「3D深度マッピングカメラ」が実用化されればその壁は無くなってしまうかも知れません。
この特許が果たして世にリリースされるかは不明ですが、Appleにはぜひ新しい技術で世界を驚かせて欲しいですね。