こんにちわ、Hikaru Sanoです。
スパイウェアや脱獄用アプリがリリースされたりなど、App Storeは以前よりも安全とは言い辛い状態になってきましたね。
そんなApp StoreはiOS 11リリースに向けてアプリの規約を変更、Appleは不適切なアプリなど数十万アプリを削除したと発表しました。
削除対象はどんなアプリ?
Appleはこの度、iOS 11リリースに向けてアプリのレビューガイドライン(規約)を変更し、この規約にそぐわないアプリ数十万個を削除したと発表しました。
この規約はアプリを作成・審査・リリースするためのルールであり、この規約に少しでも抵触すればApp Storeでアプリを公開できない事になっています。
日本語版にはまだ追記されていないようで英語版と照らし合わせるしかないのですが、筆者がざっと確認した限り7項目の追加と3項目の修正が確認できました。
今回のアプリ削除に関連するのは追加された3項目で、ざっくり意訳すると下記の通り。
- 3.2.2(vii)利用規約でユーザ許可を得ていない勝手な操作の禁止
- 3.2.2(viii)バイナリオプション取引アプリ禁止
- 4.2.6 テンプレートアプリ生成サービスから作成されたアプリの禁止
1つ目の「利用規約でユーザ許可を得ていない勝手な操作の禁止」は、主にスパムアプリといった悪質なアプリを禁止する項目です。
これによりアプリ起動時に表示する利用規約でユーザに提示・許可を得ていないアプリ動作を一切禁止できるので、ユーザに説明していない挙動やスパム行為、情報窃取といったアプリ挙動が確認された場合は削除対象となります。
2つ目の「バイナリオプション取引アプリ禁止」は読んでそのまま、投資取引「バイナリオプション」を扱うアプリを禁止したものですね。
3つ目の「テンプレートアプリ生成サービスから作成されたアプリの禁止」とは、専門知識などがなくても簡単な構造のアプリを作り出す他社サービスと、他のアプリからコピーして作られたアプリを禁止しています。
短時間で利益を得ようとするスパムアプリなどは他社サービス製だったりコピーアプリだったりするため、こういったアプリを禁止する事でスパムアプリのリリースを防ごうというワケですね(巻き添えになる普通のアプリも多そうですが)。
また追記などされはいませんが、64bitに非対応のアプリも削除されたそうです。
まとめ
いかがでしたか?
新しい規約で不正アプリと32bitアプリなどが大幅に削除されたので、以前よりApp Storeは安全になっているかも知れません。
ただAppleと悪質な開発者のイタチごっこはこれからも続いていくことが考えられるので、アプリダウンロード時はレビューや開発元などをチェックするよう心がけた方が良いかも知れません。