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SNSやニュースアプリが病的集団行動を生む?気づかず陥るエコーチェンバーとは

ニュース

こんにちわ、Hikaru Sanoです。

スマホの進化や普及により、SNSは当たり前になりニュースも好みのものを選択・自動配信される世界になりましたね。

しかしその「消費者が好きなものを選び集める」サービスが、とんでもない集団行動を生んでいると問題になっているそうです。

閉じこもった世界で他を受け入れない

今アメリカなどで特に問題視されている、「エコーチェンバー」という言葉を聞いた事はありますか?

元々音響用語で「反響音や残響音などを録音するための部屋または装置」の事で、例えばホラー映画などにある「カツーン…カツーン…」という響き渡る足音を録音する部屋などを指します。

2014年頃から日本でも度々話題になっているのですが、問題視されている「エコーチェンバー」とはザックリ「似たような意見の発信源ばかり集めて独自の世界を作ってしまう現象」の事です。

極端な話ですが、例えば音楽のポップスが好きでロックが嫌いな人たちが閉じこもった空間(SNSなど)に集まって音楽の議論をすれば、絶対に「ポップスは最高でロックはゴミ」というような結果に毎回落ち着き、それを繰り返す事でいつしか「その結果が世界の常識である」と認識してしまいます。

そして外部から「ロックも悪くない」「ロックも楽しい」といった意見が来ても、「ありえない」「ロックが犯罪を生む」と拒絶・排除し、議論をしようとも思わなくなってしまうのです。

またその環境では、その意見に都合が良いフェイクニュースが蔓延しやすく大変危険と言えるでしょう。

例えばその空間で誰かが、「ロックが好きな人間はポップスが好きな人間の15倍も犯罪者が多い」という全く根拠のない嘘を吐くと、「ポップスは最高でロックはゴミ」と思っている人たちにとってはロックを攻撃するためにこの上ない情報であり、瞬く間に広がってしまいます

そしてその情報を発信した人間の元にヤマビコのようにその情報が帰ってくるので、「自分の情報は正しかった!」と勘違いしどんどん声を大きくしていくワケです。

SNSや好みのニュースを選べるアプリが増え、自分の周りの情報が自分好みのものしか配信されなくなった結果、他の意見を受け入れない閉じこもった世界ができてしまうワケですね。

例は音楽にしましたが、実際は政治や健康に関するものが圧倒的に多く、あなたも知らないうちに「エコーチェンバー」の一部になってしまっているかも知れませんよ。

まとめ

いかがでしたか?

自身の「エコーチェンバー」化を防ぐには、様々な発信源の情報をなるべく偏見なく取り入れ、自分でファクトチェック(事実確認)していく必要があります。

自分好みの情報に囲まれた世界は自分にとって平穏でしょうが、必要な時に誤った判断をしない為にも、1つの情報に対して複数の発信源を確認するように心がけると良いかも知れません。

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