こんにちわ、Hikaru Sanoです。
PCOSやタブレット分野で競争し続けるAppleとMicrosoft、長い競争があるからこそ新しいアイディアや素晴らしい製品が世に出続けていると言えますね。
ところが先日Microsoft幹部がとある発言をして、関係メディアから呆れられているようです。
iPad Proはsurfaceのパクリ?
先日ニュースの取材に対して、MicrosoftのSurface部門幹部であるライアン・ギャビン氏は、このように話していたそうです。
「AppleはSurfaceのような機器は作れなかった。私たちは2年かけて2-in-1製品について学びSurfaceを完成させた。そしてAppleは後追いでiPad Proをリリースした。(意訳)」
ギャビン氏は自分たちがいかに先進的な機器を考案・リリースしたかを表現するために、AppleのiPad Proを引き合いに出したのです。
彼が言っている内容が事実であれば角も立たないのでしょうが、一部のメディアでは「フェイクニュースだ」と言われるほどの問題を孕んでいます。
まず第1に、Appleは2011年8月11日に「Cover attachment with Flexible Display」という特許を取得しています。
下記画像を見てもらえればわかりますが、これは「iPadのカバーにキーボード装置を搭載する」特許であり、Surfaceにそっくりだという事がわかりますね。
そしてSurfaceが実際に発売されたのは2012年10月26日であり、Appleが特許を取得してから1年以上経過してからリリースされているのです。
特許は申請してから取得するまでに最低でも1年半は要するので、実際はそれよりも前にAppleが考案しているのですが、ギャビン氏は「AppleはSurfaceのような機器は作れなかった。」「そしてAppleは後追いでiPad Proをリリースした。」と話しているワケです。
また2011年9月にAppleは「Apple Reveals their Hybrid Notebook Tablet Details」という特許を公開していおり、これはSurface Bookとそっくりですね。
ちなみにSurface Bookの発売は2015年10月であり、Appleが特許を公開してから実に4年も後にリリースされています。
果たして「後追い」なのは、Appleなんでしょうか?それともMicrosoftなんでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
ちなみにあまり有名ではないのですが、初期iPadリリース時にAppleは純正キーボードを発売しており(筆者は購入し、今も手元にあります)、スペックは大幅に劣るものの現在のiPad Proのような使い勝手で非常に使い易い機器でした。
値段と支えの形状の問題でiPad 2以降に対応しないのですが、少なくともAppleは2010年からそういった機器を発売しており、ギャビン氏は世界レベルで傲慢さと無知さを公開した事になります。