こんにちわ、Hikaru Sanoです。
最近になって目覚ましい進化を遂げているAI分野、スマホにも組み込まれているものがありどんどん身近なものになってきていますね。
特に囲碁将棋分野の対局がニュースになるのですが、どうやら中国最強棋士が政府による報道規制のもと勝負を行ったようです。
「あのプログラムに俺は負けない」
中国で現在最強の囲碁棋士、柯潔(か けつ)名人は先日、次々と有名棋士を破っている囲碁AI「AlphaGo」の3番勝負を開始しました。
第1戦が23日に行われたようなのですがなんと中国政府の指示で報道規制されており、「対局に関する一切の情報をいかなる形態のメディアにも公開してはならない」とかなり強めの規制であった事が伺えます。
しかし世界中が注目している「AlphaGo」の対戦結果が完全に隠蔽できるわけもなく、「柯潔名人がAlphaGoに圧勝された」という情報は各所に出回り、中国と関わりのないメディアからはライブストリーミングの動画がYouTubeに上がっている始末。
この報道規制についてニューヨーク大学上海校のクレイ・シャーキー教授は、「中国固有の文化までGoogleのAIに負かされるのでは、お家芸の威信に関わるのだろう」と話していたそうです。
ごく最近柯潔名人は「あのプログラムに俺は負けない」と豪語していたそうですが、「善戦の敗北」ではなく「圧勝された」という表現は彼にとってかなり悔しいものでしょう。
残り2試合も多くのメディアや関係者が注目しており、非公式の棋士レーティング世界1位である柯潔名人が仮に1勝もできないとなれば、もはや「人類はAIに勝てない」という事実が現実味を帯びてくる事でしょう。
ちなみにAlphaGoは2016年3月に韓国棋院の李世乭(い せどる)名人に、5番勝負で4勝1敗を上げて名誉九段を授与されています。
この名誉九段というのは非公式のものやアマチュアのものではなく、れっきとしたプロの名誉九段であり韓国棋院での活躍が認められたものである証拠です。
もう人類はAIに勝てない世界がすぐそこまで来ているのかも知れませんね。
まとめ
いかがでしたか?
囲碁のシナリオは10の700乗通りもあるそうで、到底人間では処理しきれないような数なのですが、AIならばそういった処理学習が可能なのかも知れませんね。
人類がおよそ1,000年かけて培ってきた囲碁戦術の歴史は、AlphaGoのおよそ20年の機械学習に勝つ事はもう叶わないのでしょうか…?