こんにちわ、Hikaru Sanoです。
ネット普及に伴い問題が大きくなっているフェイクニュース、SNSの普及も相まって多くの人に短時間で情報が拡散しやすくなっていますね。
様々なメディアや関係各社がこう言った問題に取り組み始めているのですが、Wikipedia創設者ジミー・ウェールズ氏が「新しいニュースサービス」を提唱して注目を集めています。
Wikipediaのノウハウを生かす
今や世界中で利用されているWeb百科事典的存在のWikipedia、基本的に匿名の有志によって情報が書き留められているのですが、出典とファクトチェック(事実確認)の整備によってかなり正確な情報が保たれている事で有名ですね。
そんなWikipediaの創設者、ジミー・ウェールズ氏が新しいニュースサービス『Wikitribune』を発表し、世界中から注目されています。
『Wikitribune』はネットに蔓延するフェイクニュースを撲滅するための一環として提唱されたサービスで、そのサービス形態は今までにない全く新しいもの。
通常「ニュース」と言えばメディア各社に勤めるの職員が取材・執筆・公開するのが常なのですが、『Wikitribune』では資金をクラウドファンディングで確保し、その資金で有償のジャーナリストに取材を依頼するという仕組みを採用しています。
スピード感が重要視される昨今のWebニュースには、情報の早期発表を図るばかりに不確定や未確定、あるいは憶測の域を出ない情報も大手メディアが発信してしまう事も少なくなく、意図せずフェイクニュースを拡散してしまっている例もあります。
そこで『Wikitribune』は情報の早さに重きを置くのではなく、あくまで事実に基づいた取材・執筆と厳格なファクトチェックを遵守するタイプのニュースメディアを展開し、より事実に近い情報を発信する事でフェイクニュースを撲滅していく形を採用。
ファクトチェックにはWikipediaで培われたコントリビューター形式の出典の確認などを行い、ジャーナリストの一方的な情報としてではなく、メディアとして多角的な情報の確度を保ったものがリリースされる事が期待されています。
ウェールズ氏はこのサービスの最重要項目として「Facts matter(重要なのは事実)」を掲げており、他のメディアには無いオリジナリティある調査報道を進めていくとしています。
日本語版の展開などはまだ未定ですが、成功すれば「『Wikitribune』の情報なら間違いない」という風潮も作れるかも知れませんね。
まとめ
いかがでしたか?
依頼を受けて取材するジャーナリスト、その情報の確度をチェックするコントリビューター、情報を求めるクラウドファンディングの資金提供者の3者で構築されるメディアというのは、今までのメディアには無い試みかと思います。
1つの組織としてではなく、互いを確認し合う集合のメディアとして展開される『Wikitribune』は個人や組織の主観が入り込みにくく、より事実に近い情報がリリースされると期待されているようです。