こんにちはkimiです。
Wikipediaといえば、今や誰もが知る「誰でも編集ができる百科事典」。仕組み上は、もし間違いがあったとしてもそれに気づいた人がすぐに直せるようになっているのが特徴です。
中国では、この度新たに中国国営企業がネット上の百科事典を制作する計画があるということが判明しました。
しかし中国国営というだけあって政府の思惑も見え隠れしているようですよ…。
Wikipediaとブリタニカがライバル
AFPBBニュースが伝えるところでは中国の国営企業である中国出版集団の指導のもと、将来的にはWikipediaやブリタニカ百科事典を超えるようなネットの百科事典を作るプロジェクトが計画されているとのこと。
Wikipediaは誰でも自由に編集できますが、こちらは専門家のみが執筆にあたります。
その狙いは、外国の影響を受けて間違いを植え付けられると政府が懸念するネットユーザーに正しい情報源を提供するということだそう。
プロジェクトの編集代表である楊さんは「中国の特徴を備え、中国の文化的、技術的な発展のシンボルにしたい」というようなことを述べているそうです。
すでに2万人以上の学者や研究者が編集に関わっており、2018年の公開時までには30万人以上まで増やすとのこと。まさに巨大プロジェクトですね。
ところで中国といえば独自のネット規制をかけていることで有名。「天安門事件」などの当局にとって都合の悪い言葉はSNSで送信できなかったりするようです。
そこまで明確にネット上における表現の自由が規制されている国で、政府主導でネットの百科事典を作るとなると、政府にとって都合のいい内容ばかりになり、Wikipediaとだいぶ性格の異なるものが出来上がるような気がしますね…。
ちなみについ先日トルコがウィキペディアへのアクセスをブロックしたという報道がありました。理由については「国家安全保障と公安」だそうですが、かねてからトルコ政府に批判的なコンテンツの削除を要求していたそうです。
政府にとって都合の悪い情報も集まるインターネット。自由に情報の送受信が行える日本はやっぱりいい国なのかもしれません。