クソコラとは…複数の画像を適当に切り貼りして作成した「コラージュ」(コラ)のうち、特に「クソみたいな」と形容したくなる類のコラ画像を指す俗な言い方。作りがいかにも雑、内容が不謹慎、不健全で公序良俗に反する、あるいは逆に内容が意味不明、といったように、賞賛できないくだらないコラ画像はクソコラと呼ばれやすい(引用元:Weblio辞書)
ネット上に散見する「クソコラ」はアプリを使えば簡単に作成可能、TwitterなどのSNSによって拡散される可能性もある…という点から、面白半分で作る方もいるかもしれません。
しかしクソコラの作成によりコラージュの元として使用した人や企業から訴えられたり、最悪逮捕されるケースもあるようです。
クソコラの作成で最悪の場合、逮捕される可能性も
今月20日、福岡市で現金3億8,000万円が奪われるという事件が発生しました。金額の大きさなどから話題を集めましたが、とあるTwitterユーザーがそのニュースのスクリーンショットの一部を改変し、Twitterに投稿。
その内容は、LINE NEWSのニュース配信画像に「3.8億人組が現金3円を奪う」という文字を足したものでした。
このツイートは5万リツイート以上を集め拡散されたのですが、その画像に使われたLINE NEWSが「実際に配信されたものではない」「法的措置も含めた厳格な対処を検討する」と激怒。
一昨日から本日にかけ、LINE NEWSが配信を行ったニュースを、一部改変した画像が投稿され拡散されていますが、当該画像はLINE NEWSが実際に配信を行ったものではございません。同様の行為に対しては法的措置を含めた厳格な対処を検討します。
— LINE NEWS (@news_line_me) 2017年4月22日
その後ツイートした本人は当該ツイートを削除し、「深く反省している」と謝罪しましたが、このLINE NEWSの対応に関しては「やりすぎ」「事業への影響も考えれば当たり前のこと」とTwitter上でも意見が割れているようです。
@news_line_me とことんやったほうがいい。面白いからいいとか発想がやばい。やっていいこととダメなことも区別できない奴が増える。
— 広田@ドラプロ (@25Leap) 2017年4月22日
@news_line_me 3.5億人で3円ぐらい許してやれよ……。
— おるず (@orzorz2) 2017年4月22日
確かにインターネットに慣れ親しんでいるユーザーなら「クソコラwww」と思えるかもしれません。
しかしそうでない人が目にしたら「LINE NEWSが間違えて配信したのでは?重大事件なのにけしからん!」と、LINE NEWSの名誉を傷つけてしまう可能性もありますし、さらに真似する人が増えていくことも考えると…LINE NEWSが「法的措置も辞さない」と発言したのも理解できますね。
今回のツイートに関して今後実際に訴訟問題に発展するのか現時点では分かりませんが、実は以前、クソコラによって逮捕者も出ているんです。
昨年発生した熊本地震の直後、やはりTwitterユーザーが「おいふざけんな、地震のせいでうちの近くの動物園からライオン放たれたんだが熊本」という文章とともに、路上にライオンが立っている画像をツイート。
「ヒドいネタ」と憤慨するユーザー、「ちょっと面白い」とノッてくるユーザー、「熊本でライオンが逃げ出したらしい」とリツイートするユーザーなどにより拡散され、中には「本当に…?」と真剣に信じる人も出てくる事態に。
熊本にある動物園には問合せが殺到し、公式サイト上で「動物はすべて無事で脱走はありません」などと説明したり、警察には「ライオンが逃げていて避難できない」という相談が相次ぐなど騒動は大きくなっていってしまいます。
そしてその騒動から3ヶ月後、デマを流した「業務妨害」の容疑で、ツイートをした神奈川県に住む20歳の会社員の男性は逮捕。
この件に関してもネット上では「ネタなのに逮捕はやりすぎ」「逮捕は当然」と意見は割れているようですが…インターネットは「インターネットに詳しくない人も見るもの」と考えると、影響は大きいですよね。
ライオンの件に関してはクソコラというより「デマ」の方がメインですが、ちょっとした出来心で、面白半分で、アプリで簡単に作れるから、拡散されて目立ちたい…そんな気持ちで作ったクソコラで逮捕される・訴えられる可能性があることを忘れないようにしましょう><