こんにちわ、Hikaru Sanoです。
スマホやPCで利用している人も多い『LINE』ですが、この度とある事件をでっち上げるのに使われていた事がわかりました。
「ふ〜ん」といった感想で終わりそうな事件ですが、コレは要するに、ある日突然私たちの身に降りかかるかも知れないという恐怖を孕んでいるんです。
目撃証言のでっち上げ
この事件は2014年11月頃、日本でスナックを経営する中国人経営者Aが「元従業員Bに頬を平手でたたかれた」と主張し、元従業員Bを相手取った暴行事件です。
他の従業員Cと客が「ママ(A)が平手でたたかれるのは見た」と証言し、この証言を主要証拠として暴行事件の起訴に至りました。
ところが、証言した従業員Cは経営者Aと血縁関係はなく「店員募集の看板を見て偶然働くことになった」と説明していたのですが、元従業員Bの弁護士が外国人登録の内容を法務省に照会、その結果この二人が「伯母」と「姪」である事が発覚します。
この時点ですでにアレなのですが、2人は「他人だと嘘をついた」と謝罪したものの、暴行があったとする証言は変えず、あくまで「暴行はあった」と主張します。
また法廷で「ママ(A)が平手でたたかれるのは見た」と証言した客は、詳しい状況を尋ねられると「記憶にない」と繰り返し、それ以上のことは何も分からないという始末。
主要証拠そのものの信ぴょう性に問題が出たからか裁判官は、経営者Aに使用しているスマホの提出を命じます。
すると経営者Aのスマホの『LINE』履歴には、証言をしていた従業員Cから経営者Aに対し「客がママ(経営者A)のために(元従業員Bを)懲らしめる」という、事件を仄めかす内容があったのです。
また、その内容に対し経営者が「(Bを)逮捕できる?」などど返信している事も確認され、この事件が「ほぼ間違いなく冤罪事件(正確には虚偽告訴)」であり、元従業員Bが経営者Aらによって嵌められた可能性がある事が明らかになりました。
もちろん容疑者である元従業員Bは無罪、元従業員Bにその気があれば経営者Aを「虚偽告訴罪」、従業員Cと客を「偽証罪」で訴える事も可能でしょう(費用と時間的に泣き寝入りでしょうが…)。
今回は『LINE』に履歴が残っていて元従業員の疑いを晴らす事ができましたが、もし残っていなかったら元従業員Bはありもしない事件の犯人として、前科を科されていたかも知れません。
まとめ
いかがでしたか?
検察が証拠の不明瞭さ、証言者らの血縁関係などを調べもせずに起訴に踏み切った事自体驚愕の事実なのですが、コレは私たちにもある日突然降りかかってくる可能性がある事を示唆している事件です。
すでにかなり胸糞悪い事件なのですが、当の検察は「コメントはない」としており、胸糞感が倍増しました。