こんにちわ、Hikaru Sanoです。
かみあぷでも速報でお伝えしましたが、昨日新型iPadが発表されました。驚くのはその価格で、なんと3万円台からという安さ。
さて実はそんなタブレットやスマホは医療現場でも利用されることが多くなってきており、大きな総合病院などで目にした事がある人も多いかも知れません。
とりわけiPadを採用する病院が国内外で非常に多いのですが、そのワケは医療現場に従事する人々からの支持があったからなんだそうです。
3兆ドル規模のスマホ医療市場
医療現場でのiPadやiPhoneの利用は5年ほど前からスタートしており、当時の規模はそう大きいものではなく、お世辞にも「医療にiPadを利用している」とは言えないものでした。
当時のアナリストはそれを見て、「5年後(2017年)には230億ドルを超える市場規模になるだろう」と予想しましたが、現在はおよそ3兆ドル規模と言われており、およそ150倍もの規模になっています。
これは当時の普及率や機器性能からみた予想でしたが、想像以上のスピードでスマホは世間に普及し、端末の性能も十数年前のPC業界を思わせるような進化をすると、当時は思ってもみなかったのでしょう。
特に医療では専門機器が多く、スマホやタブレットといった端末が入り込める隙は少ないだろうと予想されていました。
この3兆ドル規模である医療現場でiPadが多く採用されるのには、大きくわけて4つの要因があります。
1つ目は「セキュリティ」、カルテがデジタル化した現代でも医療現場ではUSBメモリを物理的に渡すような方法が取られており、それに比べてiPadの専用アプリと専用サーバの利用による安全確保は非常に魅力的で、かつ簡単に導入可能です。
2つ目は「機種とOSの関係」、iOS機器はすべてAppleが発売したものでデバイスとシステムが統合された状態で販売されており、Androidのようにメーカーによって色々規格が異なったり、OSの世代差が弊害を生むといった事はほとんどありません。
3つ目は「端末の寿命」、これはバッテリー等の事ではなく、「最新のOSがいつまで利用できるのか」「いつ時代遅れの機器になるのか」といった意味での寿命で、iPadやiPhoneは少なくとも発売から3年以上最新のOSを利用することができます。
最後は「患者が扱いやすい」、これは機器操作方法の事ではなく、例えば転院の際に安全な状態で患者や新しい担当医にデジタルカルテを渡したり、患者が自分の飲んでいる薬の情報に手早くアクセスできたりといった、患者への利便性を指しています。
特に「セキュリティ」と「端末の寿命」について医療関係者から非常に好評を受けており、Appleは7年掛けてプロモーションしていく予定だったのですが、たった数ヶ月で驚異的な普及率を記録して担当者も驚いているそうです。
まとめ
いかがでしたか?
ソフトウェアとハードウェアが統合されて販売されているiPadやiPhoneは、導入のしやすさもそうですが新しい機器への買い替え頻度も非常に少なく、最終的には医療費の削減にも結びつくのでは?と期待されているようです。
「CareKit」「ResearchKit」「HealthKit」と様々なヘルスケア機能を実装するApple、もしかしたらこの3兆ドルを独占する日も近いかも知れませんね。