こんにちわ、Hikaru Sanoです。
スマホのディスプレイといえば、基本的に1枚のガラスやプラスチックで隔てられた液晶ディスプレイが主流ですね。
最近では折り曲げたりできる液晶が採用されたコンセプト端末もちらほら発表されていますが、どうやら先日Appleが申請した特許はディスプレイの常識を大きく覆しそうなモノなんです。
触覚を返す流体ディスプレイ
冒頭の通り一般にディスプレイと言えば、ガラスやプラスチックのような透明でツルツルな固体素材が一番表面に来ていますね。
この表面素材には液晶表示部分を外部の衝撃から守ったり、指滑りを良くしてスマホなどの操作性を向上させる目的があります。
現状発売されているスマホのほとんどはこの方式を採用しており、「表面がツルツル」という点においてはすべてのスマホに共通する特徴かと思います。
そして今回Appleが申請した特許は何と、「表面がツルツル」とは限らない不思議なディスプレイの特許。
この特許はなかなか言葉で言い表すのが難しいモノなのですが、大雑把に言えば「流体を利用して触覚を返すディスプレイ」。
現在の全体がツルツルの仕様ではなく、状況によって凹凸を発生させたり、一部を柔らかく、あるいは硬くさせる事ができるのです。
これじゃなかなかイメージしにくいので、現状の仕様と照らし合わせた例を見てみましょう。
現状のスマホではキーボード入力時でも表面はツルツルでキーを視覚でしか認識できませんが、この特許の場合はキーとキーの間に物理的な凹みを作ったり、あるいはキーを硬く、それ以外の部分を柔らかくして指先でキーボードを認識できるようになります。
触った感じだけで言えば、まるでガラケーのキーボードを触っているかのような感覚が指に返ってくるイメージ。
キーボードを例に取りましたが、他にもアプリ内に表示されるボタンやタブの強調、テキストリンク部分の強調、あるいは新機能として点字を搭載したりする事が可能です。
夢が広がりそうなこの液晶装置なのですが、「電気活性ポリマー」「流体ベースアクチュエータ」「形状記憶金属アクチュエータ」「電磁アクチュエータ」「微小電気システム装置」など多くの素材や装置を必要としており、実装されたら端末価格が高騰する気しかしません…。
まとめ
いかがでしたか?
実際昨年発売されたMacbook ProのTouch Barは、タップした際の触覚フィードバックがなく「押せたのか判りにくい」イメージがありました(そして買うのを止めました)。
この特許はおそらくiPhoneに搭載される前に上記の問題を解決する為にTouch Barに採用・運用されると思うので、iPhoneへの搭載はまだまだ先になりそうです。