こんにちわ、Hikaru Sanoです。
最近はキャリア以外の選択肢として格安SIMなんかを運用している方も多いと思いますが、もしかしたらSIMを差し替えなくても接続先を変えられる時代が来るかも知れません。
MWC(Mobile World Congress) 2017で発表された最新のスマホの中には、SIMを挿入せずにデータ通信できるスマホが複数展示されていたのです。
ソフトウェアSIM「eSIM」
MWCとは世界最大規模の携帯電話関連展示会&カンファレンスで、世界中の携帯電話やスマホに関わる企業が出席しています。
その中でも特に注目を集めるのは各社の未発売新スマホのブース展示で、新しい技術や特化した機能を搭載したスマホが展示される中、「SIMスロットが無いスマホ」が特に注目を集めました。
このSIMスロットの無いスマホはいわゆる「Wi-Fiモデル」なワケではなく、「SIMカードを利用せずにキャリアを利用できるスマホ」。
実物のSIMカードを撤廃し、「eSIM」と呼ばれるソフトウェアSIMを採用、スマホ本体さえあればわざわざ店舗にSIM契約しに赴いたり、ネットで注文してSIMが到着するのを待つ必要がなくなっているんです。
例えばNUU Mobileが「NUU X5」という機種を展示していたのですが、この機種は「eSIM」を採用し、世界統一で1日定額10ドル(約1,140円)という料金モデルが採用されています。
これは『NUU Konnect』と呼ばれるアプリを通して契約が行われ、表示された料金メニューから好きなものをチョイスする事で、海外での割高なローミング料金を回避し、比較的割安なプランを利用できるようにする試み。
他にもuCloudlinkが開発したアプリ『GlocalMe』は、ヨーロッパ7ヵ国で1GB/8ユーロ(約970円)、全世界定額年間プラン年/335ユーロ(約4万円/毎月2GBまで高速通信可能)というプランを実現しています。
海外のあちこちに仕事で行かなくてはならない人、海外旅行が趣味の人にとって全世界定額で年間約4万円は、プリペイド契約なんかの手間のことを考えると格安の域ですね。
「eSIM」の運用にはその地域の各キャリアが手を取り合い、専用の回線契約アプリを作る必要があります。
日本の各キャリアやMVNOが手を取り合い、「eSIM」を利用した回線契約を展開してくれたら、どういう理由か全く発生しない価格競争が始まりそうなんですけどね。
まとめ
いかがでしたか?
ソフトウェアSIMにはセキュリティ上の問題とかもあるんでしょうが、これが主流になればMVNOなんかももっと普及するのでは?と思います。
アプリ上で契約完了した瞬間から通信が利用できるというのは、消費者にとってかなりありがたいものなので、ぜひ各キャリアやMVNOには「eSIM」の採用を考えて欲しいですね。