こんにちわ、Hikaru Sanoです。
何かと話題に欠かないトランプ大統領、特に入国禁止令については世界中で話題になりましたね。
中東やアフリカのイスラム圏7ヵ国以外はあまり関係なさそうだった入国禁止令、その陰で日本人を含む多くの規制対象外の人のプライバシーが侵害されていたようです。
手錠・拘束・入国拒否
入国検査といえば通常、パスポート確認と本人確認、簡単な入国に関する質問などが主で、よほどの事がない限り荷物の検査などは行われませんね。
ところが現在、アメリカへ入国する際「スマホやPCの内部データを強制的に調べられる」という事例が多発しているようなんです。
これは何もアメリカ側から見た外国人に限らず、米国市民はもちろん永住権を取得した人も対象のようで、複数のジャーナリストがこの入国審査を受け、メディアにこの件を公開した事でニュースになり始めました。
2012年に米国市民となったハイザム・エルシャカウィさんは2月の初め、サウジアラビアへのメッカ巡礼目的で出国。2週間後にロサンゼルス国際空港に到着したのですが、国境警備局職員は「携帯電話のロックを解除しろ」と命令。
職員は彼に携帯電話内のデータを表示・閲覧させようと何度も命令しますが、彼はそれを拒否し「弁護士を呼んで欲しい」と申し出ます。
すると彼はいきなり手錠をかけられ、その後ロック解除に同意するまでの4時間不当に拘束、携帯電話内のメール、写真、eBay(オークションサイト)やAmazonの利用データをチェック(記録されたとも)され、やっと解放されたようです。
これが年間数件のテロ対策によるイレギュラーならわかるのですが、なんと昨年このような行為が2万3,877回も行われていたとの事。
「米自由人権協会」の言論の自由やテクノロジー関係の問題を担当する弁護士、ネイサン・ウェスラー氏はこの件について「実際に犯罪につながるという確証がない限り、こんな調べは行うべきではない」と怒りの声を上げているそうです。
米国市民や永住権を取得した人であれば、拘束されることはあっても入国拒否をされることは法律上ありえません。
ところがそれ以外の旅行者や渡航者に関してはその限りではなく、「スマホのロック解除を断ったら入国拒否され、帰国させられた」なんて話も十分ありえます。
日本人でも例外ではない入国審査、皆さんはアメリカ入国の際にスマホのロック解除、情報の閲覧を求められたら、素直に応じることはできますか?
まとめ
いかがでしたか?
他にもNASAの職員が仕事用の携帯電話のロック解除を断り、4日間拘束された上に中のデータを調べられたという事例もあるそうです。
個人情報だけでもアレなのに、守秘義務のある仕事の情報も強制的に開示させられるというのはアメリカ国内でも問題になっているそうですが、トランプ大統領の動きなどもあって諦めの声が上がっている状態なんだとか…。