こんにちわ、Hikaru Sanoです。
以前は個人開発者が多くのアプリをリリースしていたApp Storeですが、各種大手企業の参入や市場の成熟によって個人開発者は激減していますね。
そんな中Appleは「トドメ」とも言えるリリースを掲載し、波紋を広げています。
もしかしたら今後、掘り出し物的な良いアプリが減っていくかもしれません…。
アプリ内に個人情報の掲載を
この度Appleが掲載したリリースとは、「有料アプリ・内部課金型アプリを提供している開発者の個人情報をアプリに掲載する必要がある」というもの。
具体的にはアプリ内に「氏名」「住所」「連絡先」を掲載しなくてはならないという事です。
…まぁ普通に考えて、自分がリリースするアプリにそれらの個人情報を掲載するのは、誰だって嫌ですよね。
リリースを見る限り日本だけを対象とした話のようで、「Requirements for apps in Japan(日本のアプリの要件)」と銘打たれております。
どうやら日本の「特定商取引法」に抵触する内容のようで、同リリースに掲載されている「特定商取引法」に関するページを見る限り、「通信販売に対する規制(4)前払式通信販売の承諾等の通知(法第13条)」の事を指しているように思います。
「特定商取引法」の「通信販売に対する規制」の中で「個人情報掲載」に関する内容が、「広告」と「前払式通信販売」の2項目しかなかったので消去法なんですが。
ただ内容を見る限り、「消費者が商品の引渡しを受ける前に、代金の全部あるいは一部を支払う『前払式』の通信販売の場合」とあり、これは開発者じゃなくてむしろAppleの事を指しているように思います。
例えばこれはiTunesカードによるチャージなんかが該当すると思うんですが、支払先は開発者じゃなくてAppleですよね?
iTunesのチャージ残高orクレジットカードでアプリ内の取引を実行するにしても、アプリでは即時反映されるので「特定商取引法」にある「消費者が商品の引渡しを受ける前」が成立していません。
一応Apple側からの「お願い」状態で「強制」ではないのですが、今後コレが義務化され必ず掲載しないと審査に通らない日がやってくるかも知れませんね…。
まとめ
いかがでしたか?
正直開発者が「特定商取引法」に抵触するような事は無いと思うんですが、Appleから詳細な説明などはなくイマイチ要領を得ません。
これを受けて個人開発者がどんどん辞めてしまい、App Storeから個人だから出せるおもしろアプリが無くなってしまわないか不安になってしまいました。