こんにちは、yumiです。
以前から次期iPhoneの新機能の1つと噂されているワイヤレス充電ですが、一言でワイヤレス充電と言っても「充電台に置く必要がある」だったり「部屋にいるだけで充電される」だったり、まだまだ全貌は見えてきていません。
そんな中、Appleとの提携をほのめかしていたワイヤレス充電技術開発の企業「Energous」が、以前のワイヤレス充電よりもパワーアップした新バージョンを発表しました。
すでにサンプルが顧客企業に送られているということで、次期iPhoneへの搭載…無きにしもあらずですよ!
Energousが新小型充電機器を発表
充電台に置く必要がなく、「その空間に居れば充電される」というワイヤレス充電技術「WattUP」を開発したEnergous社。
以前もかみあぷでご紹介したのですが、WattUPの仕様・仕組みは
- 壁などに給電装置を設置
- 専用アプリで受電設定した端末にのみ、無線で電気が送られる
- 現時点でワイヤレス充電ができるのは給電装置から半径4.5m以内(距離によって充電効率が異なる)
- 一度に充電できる端末は最大で12台
- 専用アプリで「残量5%以下になったら自動充電」などの設定も可能
というもので、Energous社はAppleと「WattUpの技術を搭載したスマホやPC、タブレットやウェアラブル端末などを1番最初に発売する権利」を含む提携契約を結んだのではないか…と言われています。
さてその「WattUP」は2015年に発表されていたのですが、ここに来てさらに精度を高めたバージョンが発表されました。
RFトランスミッターとARM Cortex-M0+、電力管理機能を内蔵した「DA4100」と呼ばれる集積回路(IC)で、その大きさはなんと7mm四方。
スマホの回路基板上のスペースを最小限に留められるということで、メーカーにとっては魅力的な新バージョンとなっているそうです。
さらにその小ささだけでなく充電機能もパワーアップ。
以前のバージョンでは「給電装置から半径4.5m以内」となっていましたが、新バージョンでは5.5mとなり、部屋の向こう側からも充電できるとのこと!
この新バージョンは、昨年12月にEnergous社に約12億円を出資し、提携を結んだ半導体メーカーDialog社のブランドで販売されるそうです。
そしてこのDialog社の最大の顧客企業は…そう、Apple。なんとDialogの受注は70%以上がAppleからのものなんだとか。
先日「次期iPhoneのワイヤレス充電は、充電台に置くタイプになる」との情報もありましたが…ここは画期的なWattUPの搭載を期待したいところですね…!