こんにちは、yumiです。
「新モデルを買ったから不要となったiPhoneを売りたい」「MVNOを使いたいから安い端末を買いたい」ネットオークションでiPhoneの売買をする方も多いと思いますが、今後中古iPhoneの売買は難しくなるかもしれません。
その理由はAppleが”とあるサービス”を停止したから。一体どういうことなのか、詳しくご紹介します!
Appleがアクティベーションロックの確認ページを削除
「中古iPhoneが買えなくなるかも…」その理由は、Appleがアクティベーションロックの確認ページを削除したから。
…と言ってもどういうこと?という感じですよね。ということでまずは「アクティベーションロック」の仕組みから簡単にご説明します。
そもそもアクティベーションロックとは、紛失したり盗難されたりしたiPhoneを探すための機能「iPhoneを探す」をオンにすると自動的に有効になる機能で、iPhoneを紛失・盗難されても、第三者に使われないように保護してくれるもの。
アクティベーションロックが有効になっていれば、Apple IDとそのパスワードが分からない限り「iPhoneを探す」をオフにしたり、iPhoneのデータを消去したり、再アクティベートしたり…なんてことができない=第三者はそのiPhoneをまともに使うことができない…というわけです。
さて、アクティベーションロックの仕組みが分かったところで本題に戻りましょう。
「アクティベーションロックがかかっているとそのiPhoneはまともに使えない」ということは、もしネットオークションで売られている中古iPhoneにロックがかかっていたら…?せっかく購入したiPhoneなのに使うことができませんよね。
そんな事態にならないよう、実はAppleは「アクティベーションがかかっているか確認できるページ」を2014年から提供していたんです⇓
そのページではiPhoneの「IMEI」もしくは「シリアル番号」を入力するだけでロックが有効になっているか無効になっているか確認が可能。
そのため例えばヤフオク!で売られているiPhoneを見てみると、ほぼすべての出品ページ詳細に「シリアル番号」や「IMEI」が記載されています。
購入を考えている人は、先ほどのAppleが提供している確認ページでこの番号を入れれば、簡単にロックが有効か無効か分かるというわけですね。
しかし!この度Appleは、この確認ページを削除してしまいました。ページにアクセスすると以下の画像のように「iCloud内にページが見つかりません」との記載が。
なにかのミスで一時的に削除されてしまったのでは?と思ったのですが…
以前は確認ページへのリンクが記載されていた「中古デバイスを購入する際にそのデバイスがアクティベーションロックされていないか確認するには?」というサポートからリンクが削除されており、Appleが意図的に確認ページを削除したことが分かります(日本のサポートではまだ残っていますが、アメリカのサポートにはありません)。
となると「どうやってロックの有無を確認できるのか」が気になりますが、その方法は以下(Appleのサポートより引用)。
- デバイスの電源を入れ、スライドしてロック解除します。
- パスコードロック画面またはホーム画面が表示される場合、デバイスのデータは消去されていません。販売店に頼んで、「設定」>「一般」>「リセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」の順にタップしてデバイスのデータを完全に消去してもらいます。データが完全に消去されるまでは中古の iPhone、iPad、iPod touch の所有権を引き継がないでください。
- デバイスの初期設定が始まります。
- 言語を選択し、国を選択して、ネットワークに接続した後、デバイスのアクティベーションが開始します。前の持ち主の Apple ID とパスワードの入力を求められる場合は、そのデバイスはまだ前の持ち主のアカウントにリンクされています。デバイスを販売店の店員に渡してパスワードを入力してもらいます。前の持ち主がその場にいない場合は、icloud.com/find にサインインして、アカウントからデバイスを削除してもらいます。前の持ち主のアカウントからデバイスが削除されるまでは中古の iPhone、iPad、iPod touch の所有権を引き継がないでください。
- デバイスの電源をはじめて入れたときに「iPhone を設定」「iPad を設定」または「iPod を設定」の各画面が表示されれば、新しい持ち主 (あなた) がそのデバイスを使用できます。
そう、手順1の時点でお気づきかと思いますが「手元に該当のiPhoneがない限り、ロックの有無が確認できない」んです…。
これだとオークションなどに出品されているiPhoneのロック有無が分からないため、購入できませんよね(ロックがかかっていないことを信じて買うことはもちろんできますが)。
売る方としてもロックがかかっていないことを証明するのは難しいですし、中古iPhoneを販売するハードルがぐっと上がることが予想されます。
Appleがなぜ確認ページを削除したのかその理由はハッキリとしていませんが、
- iPhoneの販売数が伸び悩んでいる=中古端末の流通を少なくさせて、新品を買ってもらいたいのでは?
- 悪意のある第三者が確認ページから「ロックが無効になっているiPhone」を探し、なんらかの方法で遠隔でロックをかける=そのiPhoneを人質に「ロックを無効にしたければお金を払え」などと要求する手口が増えたのでは?
という理由が考えられます。
今回の件は、オークションなどで不要になったiPhoneを売りたい、安い端末をMVNOで運用するために買いたい、という方にとってかなりの痛手となりました。
ロックの有無が確認できなくなったいま、中古iPhoneを購入する際はくれぐれもご注意ください…!