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こっちの方が良い?イギリスの弁護士が子供向けに翻訳した『Instagram』利用規約が話題に

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こんにちわ、Hikaru Sanoです。

皆さんは色々なサービスを利用する上で、利用規約を隅から隅までちゃんと読んでいますか?

「長い」「読みづらい」「言葉が難しい」と思って読み飛ばしがちな利用規約なんですが、これを子供向けに翻訳した弁護士さんがいたんです。

子供に人気の『Instagram』

イギリスでは写真投稿SNS『Instagram』が子供にも人気で、8〜11歳の子供の約43%、12〜15歳の子供の半数以上が利用しているそうです。

イギリスの児童問題に取り組む人権団体「Children’s Commissioner」はこの現状を確認し、「子供たちは自分が署名した利用規約をちゃんと理解しているのか?」と危惧しました。

Children’s Commissionerは13歳の児童に利用規約を読んでみるよう頼んだのですが、「これ本当に必要?100ページくらいあるじゃん(意訳)」と読む事を拒みます(実際は17ページです)。

コレを受けてChildren’s Commissionerは様々な規約を確認・調査し、現状存在する規約のほとんどを正確に理解できるのが大学院生以上の教育を受けた人じゃないと無理だと判断。

そこで弁護士で特にプライバシーの専門家でもあるジェニー・アフィア氏に、『Instagram』の利用規約を子供でも理解のできるよう翻訳することを依頼しました。

大学院生以上の教育を受けた人じゃないと正確に理解できないワケですから、8〜15歳の子供が正確に理解できないと判断しての事ですね。

以下に翻訳の中で特に読みやすくなったものを、日本語の利用規約と照らし合わせてみました。

(元)利用者は、本サービスを通して、暴力的、裸体が写っている、部分的に裸体が写っている、差別的、不法的、侵害的、憎悪的、ワイセツ的、性的に露骨な写真もしくはその他のコンテンツを投稿することはできません。

(翻)暴力行為を示したり、他人に脅かす恐れのあるものやヌードを含む画像を掲示したりしない。

(元)利用者は、本サービスを通じて他の人物もしくは法人に対する名誉棄損、ストーキング、いじめ、嫌がらせ、脅迫、なりすまし、または威圧を行ってはならず、個人情報または機密情報の投稿も行ってはなりません。個人情報または機密情報には、利用者もしくは他者のクレジットカード情報、社会保障番号もしくはこれに代わる国民識別番号、非公開の電話番号もしくはメールアドレスが含まれますが、これに限定されません。

(翻)誰かをいじめたり、人に恐ろしいものを投稿したりしないでください。

(元)Instagramは、自らの裁量により、利用者が本規約に違反したと判断した場合、利用者のアカウントを削除します。利用者は、本サービスに投稿されたユーザーコンテンツについてInstagramが責任を負わないこと、および利用者が本サービスを自己責任で利用することについて理解し、同意します。利用者が本規約の規定または精神に反する行為に及ぶか、Instagramに何らかのリスクまたは法的責任がおよぶ可能性のあるような行為に及んだ場合、弊社は利用者に対する本サービスのすべてまたは一部の提供を停止します。

(翻)誰もこの規則を破ることを奨励しないでください。

日本語の規約だと若干の食い違いがありそうですが、短い文章と分かりやすい単語で簡単にまとめられているのがわかりますね。

最近では小学生からスマホを持っている子供も多いですから、サービスを円滑にする為に、あるいは予期せぬトラブルを未然に防ぐ為にもこういった取り組みが必要になってくるのかも知れませんね。

まとめ

いかがでしたか?

十数年前とは異なり小さな子供も積極的にネットに触れる時代になっただけに、利用規約やプライバシーポリシーなども子供向けのものを用意しなくてはならないのかも知れません。

Children’s Commissionerはこれらの調査や制作物を根拠に、子供の安全のため政府に「子供にも理解できる規約の作成の義務」などを提言していくそうです。

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