こんにちは、yumiです。
先日、総務省がスマホ販売に関する新たなガイドラインを発表したとお伝えしましたが、そのガイドラインにはユーザーから多くの不満が寄せられていました。
そんな声に対し、高市総務相は「(ガイドラインにより)ユーザーの選択肢は増えた」と反論。
自ら薪をくべていくスタイルで、ユーザーの不満はますます高まりそうです…。
ユーザーの選択肢、本当に増えた…?
総務省は今月10日、スマホ販売に関する新たなガイドラインを策定しました。内容は
- SIMロック解除期間を短縮
- 週末限定などのキャンペーンでも実質ゼロ円は禁止
- スマホ本体価格を2年前の同型機種の下取り価格以上にする(実質の値上げ)
というもの。
総務省はこのガイドラインを策定するにあたり、ユーザーからの意見を募集していました。
こちらでそれら意見を見ることができるのですが、SIMロック解除期間の短縮については賛同する人が多いものの、その他に関しては否定的な意見が目立ちます。一部を抜粋してみると
- 消費者が求めていることと違う
- 端末の買い控えに至るのでは
- 自由競争を抑制している
- ユーザーの負担が増えるだけ
- まずは通信費を値下げするようにキャリアへ指示して欲しい。実質ゼロ円の是正は二の次
- 本末転倒どころか、総務省のお馬鹿加減が露呈しただけ
- これ以上ユーザーの負担になることはやめていただきたい
- 総務省はユーザーのことを少しくらい考えて行動してほしい
- これ以上苦しめないで
- 今すぐガイドラインを撤廃すべき
- ガイドラインの意味が全く理解できない
- ひっかきまわすのはやめていただきたい
- こんな事ならこんな取り組みをしないで欲しかった
などなど「端末価格が高くなる一方で通信料金は安くなっておらず、ユーザーにメリットがない」とする意見が寄せられていたようです。
これに対する総務省の回答は、
- ライトユーザー向けやヘビーユーザー向け、長期利用者向けの新たな料金プランが導入された
- MVNO(格安SIM)の契約者数も増加したし、通信料金の価格が安くなる動きに進展が見られる
- しかし一層の値下げが必要だと認識している
- 今後はSIMロック解除の円滑化、端末販売の適正化、MVNOの接続料の適正化などでさらなる値下げを促したい
というものでした。
また高市総務相も13日の会見で、ユーザーから寄せられた不満に対し「多様な料金体系によりユーザーの選択肢は増えた」とガイドラインの効果をアピール。
…ってちょっと待って下さい。
ユーザーは「端末価格が高くなる一方で通信料金は安くなっておらず、ユーザーにメリットがない」と言っているわけで、選択肢を増やせって言ってるわけじゃないですよね?
質問に対する回答になっていないですし、しかも「端末価格が高くなって月額料金が下がっていない大手キャリア」に不満が募っているのに「MVNOの契約数も増加した」とは…?
総務省の回答だと「大手キャリアでは端末価格は引き上げるけど、月額料金は引き下げるつもりはない。料金を安く抑えたいならMVNOを使え」と言っているようにしか受け取れませんよね、これ…(;´Д`)
安倍首相の「携帯料金等の家計負担の軽減は大きな課題である。高市総務大臣には、その方策等についてしっかり検討を進めてもらいたい」という一声から始まったわけですから、端末は値上げさせて月額料金は下がらないって、総務省は大手キャリアに甘い蜜を吸わせてるだけじゃ?と思われない施策を打ち出して欲しいものです。