iPhoneをクラッシュさせたり、ワンクリック詐欺だったり、手を変え品を変え次々に出てくる悪質なサイト。
今回はメールの下書き画面を起動させ続け、キャンセルを押しても消せなくなるサイトが登場しました。事例と対処法をご紹介します!
悪質な「メール下書きが消せなくなるサイト」とは
The Mac Security Blogが、MacやiPhoneの標準ブラウザ「Safari」を狙った悪質なサイトについて警告しています。
一体どのようなサイトかと言うと、まずMacではリンクを開くと「Warning! Virus Detected! Immediately Call Apple Support(警告!ウィルスが検出されました!直ちにAppleサポートへ連絡を)」という件名のメール下書き画面が起動。
下書きをキャンセルしようすると、同じ内容のメール下書き画面が次々に起動し、最後にはMacのメモリが不足しクラッシュしてしまうそう。
Safariを終了させメールも終了させれば一旦は落ち着くのですが、Safariは最後に開いたページを記憶しているため、再びSafariを起動するとまたメール下書き画面が開いてしまうという無限ループに…。
そしてiPhoneの場合もMacと同じ現象が起きるそうです。
編集部で試してみたところ、仕様が変わったのかメールの下書き画面は表示されませんでした。が、「このページは無効です」というダイアログが消しても消しても延々と表示される状態に⇓
バックグラウンドからSafariを消しても、Macと同様最後に開いたページを記憶しているため、同じく無限ループ状態に突入(;´Д`)
Macで開いた時のようにiPhoneがクラッシュするという自体にはなりませんが、非常にイラッとさせられる悪質なサイトです。
しかし対処法はあるのでご安心を!
リンクを開いてしまった場合の対処法
iPhoneでもしこのような状態になってしまったら、まずはバックグラウンドからSafariを消しホーム画面へ戻りましょう。
続いてiPhoneの設定アプリから「Safari」に進み、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップすればOK!
これでSafariを起動しても、最後のページは開きません。
Macの場合は、以下の手順を踏んでください。
- Safariを強制終了する
- メールを強制終了する
- Macを再起動する
- Safariをリセットする(「起動ディスク(Macintosh HDなど)」→「ユーザ」→「ユーザ名」→「ライブラリ」→「Saved Application State」→「com.apple.Safari.savedState」というフォルダを削除すればOK)
(※参考:The Mac Security Blog)
本記事内の画像にあるアドレスバーにも表示されていますが、今回はこの手口に引っかからないようにするため、あえてURLを公開します。もちろん悪用厳禁ですよ!
safari-serverhost.net
URLは短縮偽装されてSNSで出回る可能性もあります。アプリ『URL展開君』等を利用して、怪しいリンクをタップしないように気をつけてくださいね!