記事内にアフィリエイト広告が含まれます

車内で固定しとけば安心…ではない?スマホは「そこにあるだけ」で注意力が散漫に

ニュース

こんにちわ、Hikaru Sanoです。

社会現象にまで発展している運転中のながらスマホ問題、現行法では「運転中に自動車が停止していない場合のスマホ操作」の一切が禁止されており、「ハンズフリー通話」など直接操作しなければ問題ないとされています。

ところが、北海道大学の特任准教授である河原純一郎氏の実験で、「スマホが視界にあるだけで問題が発生」している可能性を示唆する結果が発表されました。

他人のスマホでもダメ

河原純一郎氏の実験とは「スマホが単に置いてあることが注意に及ぼす影響」を実証的に調べたもの。

実験方法は下記の通りです。

  1. 実験参加者を2つのグループにランダムに分ける
  2. 一方には「モニター横に他人のスマホを置き、モニター内の目的の文字を探す」実験
  3. もう一方には「モニター横にメモ帳を置き、モニター内の目的の文字を探す」実験
  4. 両実験が終了後、参加者全員にスマホの依存度と愛着などをヒアリング

この内容なら一見、モニターの横にあるのが「他人のスマホ」だろうが「メモ帳」だろうが結果は変わらない気がしますね。

しかしこの実験では最初に、「他人のスマホでもそばにあれば注意力を妨害される」という事がわかりました。

「メモ帳グループ」が目的の文字を発見するのにかかった時間は平均しておよそ3秒なのに対し、「スマホグループ」の平均がおよそ3.6秒だったのです。

もちろん個人差があるのでこの結果だけなら信ぴょう性に問題があるのですが、ヒアリング結果によってこの結果が裏付けされる事になりました。

実験結果を「被験者のスマホ使用頻度」で二分化した場合、スマホの使用頻度に関係なく「メモ帳グループ」は平均3秒なのに対し、「スマホグループ・使用頻度高」は3.2秒、「スマホグループ・使用頻度低」は4.2秒と大きく開いたんです

つまり、単に視界にスマホが入っているだけで注意力に影響がほぼ確実に現れ、使用頻度が低い人ほど顕著になるという事が判明したのです。

スマホをダッシュボードなどに固定して、ハンズフリー通話などをする事自体は道路交通法的に問題無いのですが、もしかしたら「運転中に視界にスマホを入れる事」自体を禁止しないと、極端な話事故は減らないのかも知れません

まとめ

いかがでしたか?

そこにあるだけで注意力を妨害されるスマホ、ましてや今回の実験は「他人のスマホ」で行われたものでした。

本当にスマホが関連した自動車事故を撲滅したいなら、「前部座席への携帯電話・スマホの持ち込み禁止」くらいにしないとダメなのかも知れませんね。

LINEMOLINEMO
タイトルとURLをコピーしました