こんにちわ、Hikaru Sanoです。
日本では『Pokémon GO』での交通事故が大きく取り上げられ、ながらスマホの厳罰化などが進みつつありますね。
実は2014年12月にテキサス州で起きた交通事故について遺族から、『Facetime』のせいで娘が死亡したとAppleが訴えられている事が判明しました。
Appleにも責任はあるのか?
2014年のクリスマスイヴ、テキサス州で4人家族が交通事故に遭い、5歳の娘が死亡するという痛ましい事故が発生しました。
停車していた家族の車に別の車が追突した事故だったのですが、事故を引き起こした男性は運転中に『Facetime』でビデオ通話しており、駆けつけた救急隊員が救出作業中も『Facetime』が起動していたと説明しています。
普通に考えてこれは「運転手が運転中にビデオ通話しているのが悪い」というのが一般的な意見かと思いますが、遺族は「運転中に『Facetime』が使えるせいで娘が死亡した」と訴えました。
運転中に運転手がビデオ通話をしているなんていうのはモラルの問題だと思うのですが、遺族はこの事故で発生した一切の経済的損害の補填、損害賠償をAppleに求めています。
遺族は「運転中に『Facetime』が使えるせいで娘が死亡した」という訴えの根拠について、2008年にAppleが取得した特許を上げました。
この特許はザックリ言うと「iPhoneが運転中の運転席付近にある場合は使用不可になる」というもので、未だ端末に搭載された事はありません。
この特許は理論上は可能であっても問題をいくつか抱えたモノで、それらを現段階では解決できず実装には至っていないそうです。
遺族は「このような特許を取得しているにも関わらずAppleが実装できなかった為に事故は起きた」とし、あくまで事故原因はAppleにあるというスタンス。
Appleは直接事故に関係したとは言い難い立ち位置なのですが、果たして司法はAppleにどの程度責任があったと判断するのでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
遺族の無念な気持ちもわからなくはないですが、運転ルールを無視し引き起こされた事故の全責任をAppleに訴えるのは違うと思います。
モラルのない人間によって引き起こされた事故のせいでモバイル関連企業は、これからモラルのない人間が使う前提でシステムデザインしなくてはならない時代を迎えているのかも知れません。