こんにちわ、Hikaru Sanoです。
以前映画「シン・ゴジラ」の制作にiPad Proが活躍したという話をご紹介したのですが、なんと今回はiPhone 5sが映画で活躍していました。
2015年のアメリカ映画「Tangerine」で活躍したのですが、一体どのように使われたのでしょうか?
全編をiPhone 5sで撮影!
「Tangerine」は2015年のサンダンス映画祭で初めて公開され、数々の映画賞を受賞し話題となった映画。
この作品は超低予算映画のため、撮影にはアナモルフィック・レンズという映画向けの特殊レンズをつけた3台のiPhone 5sが使われ、全ての映像がiPhone 5sで撮影されたものを使っているんです。
一般に映画はブロードキャストに対応した高価でかなり大きいビデオカメラが利用されますが、iPhone 5sは小さくて軽いため自由自在なカメラワークが可能になったそう。
単純に「予算がなさすぎてiPhoneで撮影するしかなかった」とのことなんですが、それが功を奏して主人公や風景に臨場感を捉えられ数々の映画祭で注目を浴びる結果となりました。
ストーリーは「トランスジェンダー(自分の性別に違和感を感じている人)」というディープで複雑なテーマが題材で、3人の女性(生物学上は男2人と女1人)のコメディードラマ。
主演でトランスジェンダーである2人から実際の実体験や知人などの見聞きしたことから脚本が作られ、スラングや下ネタなどがかなり盛り込まれているものの、ラストは思わず涙ぐむような感動作になっているそうです。
「iPhoneで映画を撮影する」ことはきっと頑張れば誰でもできるんでしょうが、多数の映画賞受賞や数々の映画祭で話題になるというのは、かなりスゴイ事だと思います。
まとめ
いかがでしたか?
「Tangerine」は邦題「タンジェリン」として2017年1月下旬より渋谷シアター・イメージフォーラム、ほか全国順次公開されるそうです。
iPhoneで撮影した映画というのも1つのポイントですが、「トランスジェンダー」という性的マイノリティに興味、関心、理解を得るきっかけにもなるかも知れないポイントも見所かと思います。