ども!ともぞうです。
レベルの高いアカウントやレアなアイテムを実際のお金で売買されて問題視されていることは皆さん一度は耳にしたことがありますよね。
ゲームのアカウント売買は多くのオークションやフリマアプリでは出品禁止なのですが、なんと『メルカリ』がこれを緩和していたことが分かりました。
ゲームの規約でも禁止されているこの行為、どういうことなのか解説すると共に、実態を調べてみましたよ。
禁止されている売買行為を「お客様の要望」という理由で解禁
高レベルに育てたアカウントやレアなアイテムをゲーム内の通貨ではなく、実際のお金で取引する行為はRMT(リアルマネートレード)と呼ばれ、多くのゲームでは規約にて禁止している行為。
しかしながらゲームにかかる時間を実際のお金で解決できることもあり、一定の需要があるのかRMT取引専門のサービスも検索するといくつもでてきます。
もちろん運営側も手をこまねいている訳ではなく、RMTで売った側、買った側のどちらもアカウントBANなどをしているのですが、実際にはすべてを潰すのはなかなか難しいよう。
ただし全てのゲームが禁止している訳ではなくWikipediaによれば、『ディアブロ3』など一部のゲームはRMT行為が行われることを前提としているものもある模様。
しかしながらあくまでそれは一部であって多くのゲームは規約で禁止している行為であるRMTですが、ヤフオクで「ポケモンGO アカウント」で検索すると多数見つかるのが実態。
そんな中、フリマアプリで有名な『メルカリ』では利用規約で出品を禁止する商品として、「物品でないもの」を上げていました。
第9条 商品の出品
2.出品禁止商品
(15)物品ではないもの(情報、サービスの提供、会員権などの権利を含むがこれに限られないものとします)
つまり「物品でないもの」= ゲームのアカウントやアイテム などの出品は禁止しているんですね。
な・ん・で・す・が
『メルカリ』で「ポケモンGO アカウント」で検索してみると、あれ?大量に出品されているんですけど…
そしてそれを運営に報告した方は、衝撃の回答を得ることに。
メルカリでアカウント販売がめっちゃあるから報告したらこんなメールがきたんだけどさ。ゲーム作ってる権利者側がアカウントの売買を禁止してるのに、メルカリ側が規制緩和してどうすんの???需要あるとかそういう問題じゃなくない? pic.twitter.com/Rf7XLdaktd
— あぽろ@ (@jojobump55) 2016年10月24日
ざっくりまとめると「前よりお客様の要望が多かったので電子データ(ゲームのアカウントやコード類)を出品可能にしました」という話のようです。
いやいや、ゲーム会社が禁止している行為のはず…と思って『ポケモンGO』について調べたらガイドラインに記述がありまして、「アカウントの販売や交換」を不正行為として禁止していました。
Twitterにてユーザーから指摘を受けて公式メルカリアカウントは「“権利者が禁じているもの”は引き続き出品禁止」と回答しているのですが、さきほど見た限りはとてもそのようには見えません。
@angelic_wings_T 多くのお客さまからご要望をいただき、現在「電子データ類」の出品は可能になっています。しかしながら、権利者が禁じているもの、個人情報の記載されたもの等については引き続き出品を禁止いたしております。よろしくお願いいたします。
— メルカリ スマホでかんたんフリマアプリ (@mercari_jp) 2016年9月5日
本件に関する運営変更は今年の7月26日の時点で既に行われていたようなのですが、3ヶ月経ってもゲーム会社が禁止しているものが出品され続けているというのは問題ですよね。
ちなみに法律的な視点でRMTを見た場合どうなるかというと、状況は複雑でWikipediaによれば以下のような状態とのこと。
- 日本: 明確な法的根拠や過去の判例が無いため、違法とも適法とも言えない
- 韓国: 法的に禁止
- アメリカ: RMT行為でBANしたユーザーに運営が訴えられ逆に敗訴
少なくとも現時点において、RMTは法律的な面で明確に違法行為とは言えない…ということになりそうですが、今回の『メルカリ』の対応、そのうちゲーム会社から抗議とかされないといいんですけどね。