こんばんは、yumiです。
本日、大手キャリア3社に対し「ガイドライン違反があった」として総務省が行政指導を実施しました。
再三言われていた「実質ゼロ円」を行っていたようなのですが、ここにはちょっと不明な点も。ガイドライン上で認められている「在庫端末」への補助だったのでは?と報じられているんです。
気になったので問合せてみましたよ!
「実質ゼロ円」の禁止は最新機種だけ?
総務省は今年3月に「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」を策定し、実質ゼロ円などの端末購入補助をしないよう、キャリアに求めてきました。
以前から再三言われていたのにも関わらず、iPhone 7/7 Plus発売以降も3社は端末の購入代金を割引いたり、電子マネーへのチャージ(もしくはポイント付与)をするというクーポンをメールや郵送で送付するという手法などを用いていたとのこと。
Twitterで見てみたところ、本当にクーポンが送られていたようですね…。
そんなわけで、ドコモのクーポン類が早速生きるわけで。機種変更用のはiPhone7,7 Plus,6s(16G以外),6s Plusってことですな。 pic.twitter.com/Cxk1ezCYvy
— もりちゃん(#Lovefighters) (@morichannet) 2016年9月7日
iPhone 6 24ヶ月目にしてauから機種変クーポンが届いた。話題のスマホ?
分かります。iPhone 6sの事ですね。 pic.twitter.com/HtyNC3zTLY— norikin (@norikin_sun) 2016年9月2日
今回はこのクーポンの送付が問題になったようです。しかし日本経済新聞によると、このクーポンなどによる端末補助はiPhone 7発売以降、旧機種であるiPhone 6sなどに適用されていたとのこと。
ん?ちょっと待てよ?
総務省の策定したガイドラインでは、「在庫端末の場合は端末購入補助を行うことができる」とされているのですが…。
ガイドラインの「在庫端末」の概念としては、
- 値引き等を行わないと解消が見込めない
- 追加の調達を行う予定がない
ものが該当するとされているので、日経新聞が報じる通り、今回の補助がiPhone 6sへのものだとしたらこれ、逆に総務省がガイドライン違反なんじゃ…(;´Д`)
ということで総務省に問い合わせてみました!
yumi「本日大手キャリア3社に行った行政指導についてなのですが、どの端末への補助が問題とされていたのでしょうか?」
担当者「今回の行政指導は、販売されている端末と同価格、もしくはそれ以上のクーポンが配布されていたことが問題となっています」
yumi「日経新聞が報じたところによるとiPhone 6sなど在庫端末への端末補助が行われていたとされていたのですが。ガイドラインでは在庫端末への補助は認められていますよね?」
担当者「どの端末が…というのは今回の件と関係ないですね。あくまでも問題は、端末価格をゼロ、もしくはそれを上回る額のクーポンの配布です」
とのこと。
整理すると、
- 今回の行政指導はiPhone 6sなど特定の端末への割引が問題となったわけではない
- なのでガイドライン上の「在庫端末」については今回の件では関係ない
- 実質ゼロ円もしくはそれ以上の額のクーポン配布が問題だった
おそらくキャリア3社は「2万円のクーポン」を配布し、2万円もしくは2万円以下の端末にも適用していた…ということが問題だったのだと考えられます(※金額は例)。
ということで、今回の総務省による行政指導についてご紹介しました。
「在庫端末への割引が問題視されているっておかしくない?総務省がガイドライン違反じゃない?」と思っていた方の理解が深まれば幸いです!
しかし総務省の指導が入ってから「実質ゼロ円の廃止」「誰も望まない最安プラン」「意味のない長期利用者優遇」など本当の意味でユーザーが納得できるものがないのが実状。
本来の意味でユーザー目線に立ち返って、キャリアを指導してもらいたいものですね…!