こんにちわ、Hikaru Sanoです。
2014年よりニューヨークで取り組まれている「LinkNYC」という、市内全体にギガビット公衆無線LANを配備する計画がこの度、一部中止となってしまいました。
中止自体は9/14〜16日の間に完了され、一時は「装置前のホームレス居座り」が問題ではないか?と言われていたのですが、どうやら問題はそれだけではなかったようです。
善意のWi-Fiで長時間ポルノ
この「LinkNYC」は「Kiosk」と呼ばれる多機能タワーの設置計画で、無料で「高速Wi-Fi」「市内通話」「設置タブレット」「急速充電」を行える、ニューヨーク以外に住む人々が羨ましがっていた設備でした。
自宅にインターネット環境を持てない若者や旅行者の手助けとなる全く新しい試みで、発表当時から世界中で注目されていた取り組みです。
ところが今月に入って急遽「設置タブレット」でのブラウジングが順次中止され、端末を持っていない人々には利用できないようになります。
当初は以前から問題視されていた「装置前のホームレス居座り」が原因では?と考えられていたのですが、実はホームレスたちは「居座り」だけではなく「端末の独り占め」や「昼夜を問わないポルノ閲覧」、「マスターベーション」をしているなど、かなりの苦情が殺到していたようです。
他にも端末のそばでホームレスの若者が露店を開いたり、マリファナを吸っていたり酒を飲んだりと治安的にも良くなかった模様。
善意の取り組みが結果的に街全体の迷惑の温床になり、この「LinkNYC」を推進した市会議員にも苦情が殺到するというなんとも言えない結果になってしまいました。
デブラシオ市長の公約「市民のデジタルデバイド(ネット利用に関する格差)を解消する」という美学も、個人の欲望の前にはただの欲のはけ口にしかならなかったようです。
まとめ
いかがでしたか?
正直この素晴らしい計画がこのような問題を生み、一部機能の中止に追い込まれてしまったことには残念でなりません。
きっと今回の中止を元に、似たような計画に対しても否定的な意見などが寄せられ、実現を遠ざけられていくんでしょうね…。