こんにちわ、Hikaru Sanoです。
傷つきやすいと言われているiPhone 7/7 Plusのジェットブラックですが、大人気のようで発売当日には店頭在庫もなく、予約を開始30分で完了させた人でさえ出荷予定は11月と言われているそうですね。
そんなジェットブラックですが、どうやら在庫不足の裏には加工時間が大きく関係しているようです。
精密な9段階の酸化皮膜処理と研磨加工
9月7日に行われたイベントで最高デザイン責任者であるジョナサン・アイブ氏はムービーで、「精密な9段階の酸化皮膜処理と研磨加工」によってジョットブラックの光沢を作り出していると説明しました。
ムービーの最初は、アルミ合金から外装の形に削り出すところからスタート。
削り出した外装に、次は特殊な粉末状の研磨剤に回転させながら当てる事により、荒削りだった外装を鏡のようにツルツルに仕上げていきます。
次はアルマイト加工という、アルミニウムの表面を電気化学的に酸化させて耐食性のある皮膜を生成する工程。
おそらく酸性溶液に金属塩か有機染料などが含まれており、それらを吸着させてあのジェットブラックの艶やかな黒を着色していると思われます。
この工程は詳細を説明されていませんが計9回行うようで、あの黒色はかなりの時間と工程を重ねないと出せない模様。
最後は研磨なのですが一般的な研磨ではなく、磁化した超微細な鉄粒子の溶液を使ってアルマイト加工で作った皮膜を磨く事で、あの独特な質感を出しているようです。
外装1つにこの長い加工工程があり発売時には品薄、傷つきやすい事から取り扱いも難しく簡単に量産できないことが伺えますね。
専門家によると飛行機の外装は似たような処理でおよそ40分ほどなのですが、ジェットブラックの場合1時間はかかっていると話しており、加工の面倒さや緻密さが見て取れますね…。
まとめ
いかがでしたか?
あんなに傷つきやすいのに高高度飛行を強いられる飛行機の外装より時間がかかるなんて、正直ビックリしました。
でも飛行機の外装なんかよりはるかに傷つきやすいんですよね…もうちょっと頑丈に作ってくれたら良いのにの思わずにはいられませんでした。