こんにちわ、Hikaru Sanoです。
デンマークのオールボー大学が、スマホの電波感度に関する面白い実験結果を報告しています。
その実験内容とは「持ち手によって通話時の電波感度は変化するのか」というもので、迷信だと思われていた「持ち手で電波が悪くなる」が事実であることを証明するものでした。
メジャーなスマホ26台で実験
オールボー大学のペダーセン教授が発表した実験内容によりますと、メジャーなスマホ26台で実験した結果「右手と左手でそれぞれ通話すると電波感度が違う」という面白い結果が現れました。
実験は頭部と持ち手を模して造られた人形にスマホを持たせる形で行われ、実際の通話時にかなり近い環境を再現して行われています。
かなりシュールな絵面ですが、この環境で全26機種の電波強度を右手時、左手時でそれぞれ計測しています。
全部の結果を載せると大変な事になっちゃうので、主要4機種での結果(単位はdBm)を下記にまとめますね。
iPhone 6Sの場合、左手で持った際「GSM900」「UMTS900」の値が右手で持った場合に比べてかなり落ちている事が分かると思います。
逆に「GSM1800」「UMTS2100」は左手の方が若干値が高いですね。一見すると「左手で通話したら電波が弱くなる!」と思えそうな結果なのですが、ちょっと違うんです。
「GSM900」は日本で言うところの「2G」で、現在日本では使われていない周波数帯となっております。日本での周波数帯は「UMTS2100」が該当しますので、実のところ日本では「右手で通話したら電波が弱くなる!」模様。
これは通話品質にかかわるものなので、基本的に通話以外の通信では目に見えて回線が弱くなるという事はないのですが、なかなか興味深い結果ですね。
もし通話していて「なんか電波弱いな…」と思ったら、左手に持ち替えて通話すると改善するかも知れませんよ。
まとめ
いかがでしたか?
海外では「UMTS2100」以外での通信を利用している地域も多く、印象としては「左手で通話したら電波が弱くなる!」んですが、日本だと逆の結果になっちゃいました。
残念ながらiPhone 7/7 Plus発売以前の実験なのでどうなっているのかはわかりませんが、通話品質も良くなってると良いですね。