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いつもと何かが違う…iPhone 7の発売から垣間見えるAppleの焦り

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ども!ともぞうです。

先日行われたAppleのスペシャルイベントにてiPhone 7/7 Plusを始めとして、色々なものが発表されましたよね。

そんなAppleですが、スペシャルイベントでの発表内容などその端々に今までとは何か違う、”らしくなさ”が感じられました

その中から気になる5つのポイントをご紹介しつつ、なぜそうなってしまったのかを考えてみました。

1. すぐに使えない・始まらないものが多かったスペシャルイベント

Appleにとってこの時期のスペシャルイベントは新iPhoneを披露する場であり、一番力を入れているイベントです。

ですからiPhone発売をフックに様々な製品やサービスを同時にはじめることで、より価値を高める戦略を取ってきたはずです。

しかしながら今年を振り返ってみるとどうでしょう。

最初に登場したのはマリオ。「ポケモンGO」に続き、有名キャラクターがスマホゲームに登場で盛り上がったのですが、遊べるのは12月から

次は爆発的人気となっている『ポケモンGO』のApple Watch連携。これまた現役トレーナーには嬉しい話だったのですが、残念これも今年末から。

そしてiPhone 7シリーズの目玉とも言えるのが、7 Plusのデュアルカメラ。ソフトウェア処理により一眼レフで撮ったような背景ボケが再現できる!と盛り上がるわけですが…

これも年末までおあずけ

イヤホンジャック廃止に伴って、発表されたApple純正Bluetoothイヤホン「AirPods」も発売は10月下旬。

さらに我々日本人にはうれしい、FeliCa搭載で使えるようになるSuicaも10月から

結局のところ9月16日にiPhone 7シリーズとApple Watch series2は発売されるものの、購入の原動力になると思われるようなものはほとんどがすぐに使えないんですよね。

特にiPhone 7Plusのデュアルカメラを活かした目玉機能とも言える、背景ボケ処理は絶対間に合わせないといけなかった機能のハズです。

Plusはカメラをウリにして差別化を図り訴求しているので、付帯する機能は最初から使えて初めて意味があるんですから。

そもそもカメラを2個持っているので、焦点距離をずらした写真を撮って合成してもいいところを、機械学習を使ったソフトウェア処理で背景をぼかすというのは後付け感が…。

単純に開発が間に合わなかったのかもしれませんが、実は当初の計画にはなく噂に反応するユーザーの声を見ていて急遽追加しようとしたのでは…なんて勘ぐりたくもなります。

ただでさえ、下馬評ではデザインも変わらず魅力がないと言われていたiPhone 7だっただけに、なんとか目を引く要素を発表しなければならなかった…そんな焦りがあるように感じてしまいます。

2. 日本のためだけに独自規格Felicaを盛り込んだiPhone 7シリーズ

今までおサイフケータイ(Suica)などは国内Android端末の専売特許で、それを理由にiPhoneを選ばない方もいたと思います。

それが以前から噂はあったものの、日本の独自規格FeliCaに対応し、Suicaが使えるようになる訳です。

何が驚きって2016年の決算資料からいくと、Appleの売上比率で日本が占めるのはたったの8%なんですよ。

ふくゆきブログの村上福之氏によれば、「日本の課金率・額の高さ」「中国政府との関係悪化」を理由にあげていましたが、全体から見ればこの程度の国のためにAppleがハードウェア的に対応するなんてちょっと不思議ですよね…。

それ以外で納得のいった理由が、ブログ「小倉さんは考えた」の小倉氏の指摘する総務省の関係。

昨年までは実質ゼロ円やキャッシュバックなどで優遇されていたこともあり買いやすかったiPhoneですが、総務省の動きによりそれもなくなり、実質的に今までよりも消費者の負担は大きくなっています。

焦ったAppleは総務省を訪れて話をしていたなんてニュースもありましたが、日本市場への懸念は相当のものだったと思われます。

そこでなんとかiPhoneシェアをなんとか保つために、独自規格を盛り込まざるを得なかったと考えても不自然ではありません。

とは言っても、売上の影響は8%。その数字すら落とせない危機感は相当なもののようです。

3. 任天堂の日本語・英語同時通訳プレゼンを許したApple

スペシャルイベントをご覧になった方はご存知ですが、任天堂の『スーパーマリオラン』の発表は最初は英語だったものの途中から同時通訳というスタイルでした。

しかも段取りが悪かったのか途中から日本語のプレゼンと英語の通訳が噛み合わず、なんとも歯切れの悪い印象。

もしご覧になっていない方は見てもらうとよく分かると思うのですが、どうにも事前の準備が不足したようにも感じられます。

Appleのイベント – Keynote 2016年9月 – Apple(日本)

そもそも海外でのプレゼン、しかもAppleのスペシャルイベントですから全て英語でのスピーチを依頼してもよかったようなもの。

それを妥協しても「どうしても任天堂のマリオの生みの親にスピーチを頼まざるを得なかった」と推測すると、そこまでしないとインパクトを与えるネタがなかったのか…?というAppleの事情が伺えます。

4. 日本独自のプロモーションビデオまで用意してSNSで広告出稿

今まで新しいiPhoneが発売されると注目が集まり、何にもしなくても各メディアが取り上げるため、実質的な宣伝効果を生んでいました。

多少シェアが落ちたとは言えAppleのiPhoneが注目されているのは変わらないはずなのですが、今年は1つ大きな変化がありました。

AppleがTwitterやFacebookに広告を出稿しているんです。

Facebookで見かけたiPhone 7の広告

しかも内容は、日本訴求用に用意されたFeliCaの動画広告。

画像はないのですが海外での広告では違うものが用意されていたので、Appleはあくまで日本ではSuica訴求で売りたいようですね。

わざわざ日本だけのために専用ページを用意し、日本だけのためにSuicaのプロモーションビデオを撮影。その上でSNS広告出稿。

企業ですから、広告出稿することがおかしいとかそういう訳ではないのですが、あのAppleが初日からSNS広告で「必死に露出しないと売れない」と思っていること自体、ちょっと残念だなと思うわけです。

5. 目玉のはずの新色ジェットブラックは発売日に入手できる人がほとんどいない!?

今回iPhone 7 Plusのデュアルカメラ以外で考えると、もう1つのウリは2種類のブラックモデルの追加でした。

その証拠に、普段は白基調とするAppleのページもiPhone 7だけ黒を基調とし、特に鏡面仕上げが特徴の「ジェットブラック」を全面に押し出しています。

そんなこともありApple・iPhone好きな方はあの光沢のあるブラックジェットモデルを買いたい!と思うわけなのですが、昨日16:01からの発売日ゲットを目論んで買おうとした結果…

Apple Storeでの予約が16:02〜3に出来たにもかかわらず、発送日は9/20〜だったんです。

もちろん同タイミングで予約したiPhone 7やiPhone 7 Plusの他の色は9/16に受取り可能。どういう訳かジェットブラックだけ超品薄のようなんですね。

Twitter上でも即予約したのに発売日に手に入らないという声や

予約開始からすぐに発送予定が10月〜11月になったという悲痛の声が多数上がりました。

そして今回、GSPを搭載し防水性能が向上したApple Watch series2も似たような状況のようで、予約開始すぐでも発売日には入手できないとのツイートもありました。

どうもiPhone 7/ 7Plusのジェットブラックに関しては、さんざん探したものの「発送日が発売日になっている」という情報は見つかりませんでした。

そう考えると何かしら生産上の問題があるのか、生産歩留まりが極端に悪いのかは分かりませんが、一番のウリにしたいはずのジェットブラックは「初回数量が極端に少ないか、ほぼ無いため実質的には9/16の発売日に間に合わなかった」のではないかとも考えられます。

当然イベントで「間に合ってない」なんて口が裂けても言えませんが、ビジュアルのメインに使っている機種を殆どの人が発売日に手に入れられないというのはなんともおそまつなお話。

さらにジェットブラックは傷がつきやすいと言われ、公式ページでも傷を付けたくなければケースの装着を推奨しています。

昔、鏡面仕上げのiPodに対して「傷のついたステンレスは美しいと思うけどね」とジョブズが言っていましたが、そのくらいのふてぶてしさというか絶対的な価値観を押し付ける感じがAppleっぽかったのですけど、Apple自ら鏡面を隠すケースを推奨しちゃうあたり、迷走感を感じちゃいますよね。

まとめ

iPhoneから始まってMacbookを愛用し、Apple Watchも発売日に自腹で買い、はてはApple TVまで買うくらいにはApple好きな私ですが、ここ最近のAppleには違和感を感じざるを得ません。

もう私達の中にあったあのAppleらしさは幻想なのか…そんな風には思いたくありませんがティム・クック氏にはジョブズの遺志を引き継いだAppleをもう一度見せてもらいたいものですね!

LINEMOLINEMO
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