ども!ともぞうです。
TwitterやFacebookで投稿から記事を読んで面白いと思い、コメントを入れて再シェアするなんてことあると思うのですが、実際にはほとんどの人が記事を読んでいないとしたら…?
The Washington Postの記事にてアメリカの大学とフランスの研究チームの調査結果から、約6割の人がツイートにあるリンク先を開かずにリツイートしていることが分かりました。
SNSの拡散力は凄いものですが、大半の人がソースを読まずにシェアやコメントしていると思うとちょっと考えてしまいますね。
1ヶ月に及ぶ調査でSNSのニュース投稿に対するユーザーの反応が明らかに
コロンビア大学とフランスの国立研究所チームは、SNSにおいてどのようにニュースが拡散されるのかを昨年夏、1ヶ月に渡り調査を実施しました。
調査はCNNやThe NewYork Timesなど5つの主要メディアの記事のリンクに短縮リンクを入れて、それがどのように拡散されるかで見たとのこと。
その調査の結果分かったのは59%の人が記事リンクをクリックせずに、コメントやリツートしているということ。つまり殆どの人がタイトルだけを見て記事を読んでいないんです。
また記事を開いてツイートされたリンクよりも、誰かがリツイートしたリンクのほうがクリックされることが多かったそうです。これからも記事を読まずにタイトルで拡散している傾向にあるといえるでしょう。
このような傾向の分かりやすい例が、時事ネタをうまく使ったネタニュースを公開している「虚構新聞」の騒動。
サイト名の通り全てネタ記事でサイトを開けば「虚構」とあるのでウソと分かりそうなのですが、「橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化」という記事が本当のニュースと勘違いされて炎上騒ぎに。
この時は最終的に「虚構新聞」の運営が、お詫びするという事態にまで発展してしまいました。
この調査を行ったArnaud Legout氏は、調査結果を受けて以下のように述べています。
人々は記事を読むよりも共有することに喜びを得ている。
これは情報消費の典型であり人々はより深く知ろうとする努力をせず、要約もしくは要約の要約を基に意見を形成する。
まさに今回の調査結果を象徴する言葉ですが、SNS上でデマが拡散してしまうのも自分で調べずにSNS上の投稿内容を見ただけで信じてしまうことが原因なんでしょうね。
このような結果はTwitterだけかと思ったらそんなことはなく、Facebookでも約7割のユーザーが見出しだけを見てコメントしているという調査結果もあるそうですよ。
ちなみに米コーネル大学と中国の北京大学の共同研究によれば、「リツイートすればするほどその内容に関しての理解度が低下する」という調査結果もあるので、まずシェアする前に記事を読んでどういうことか理解した上で投稿するようにしたいものですね。