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「50m防水」は50m潜れる訳じゃない!?意外と知らない防水性能の表示アレコレ

小技

実は「50m防水」と書いてあったら50mまで潜っても大丈夫な性能だと思ったらそうじゃなかったんです。

今回は防水機能の表示についてご紹介します。

「50m防水」は50m潜れる訳じゃない

ここ最近、防水タイプのイヤホンやスピーカーなど周辺機器が出ていますが、その防水表記もいろいろ有りますよね。

例えば以前カミアプで紹介した、着けっぱなしで使えて防水の「Misfit Shine2」は50m防水と書かれています。

これてっきり「50mまで潜っても大丈夫な防水性能がある」と思っていたんですね。だって、50m防水って書いてあるからそう思いますよね?

ところがどっこいそれが違ったんですね。調べてみると日本工業規格(JIS)で時計に関する防水規定と電気機械器具の保護等級っていうもので防水に関する決め事があるのです。

これをこと細かに説明するととんでもなく長くなるのでのでざっくり言えば、まず時計とかだと裏蓋に「WATER RESISTANT 20BAR」とか書かれているを見たことがあると思うんですが、これが防水性能の表示。

読み飛ばしてもOK

日本のJISにおける防水ウォッチという分類での規格を簡単な表にまとめるとこんな感じなんです。

読み飛ばしてもOK

もう1つが国際規格(ISO)における防水表記と性能を表にしたもの。

規格上、防水は水圧を示す気圧で定義されていて、10mの深さの水圧が1気圧(Barもしくはatm)と考えてもらえばOKです。

そこで先程の例の50m防水は5気圧だと考えると、その防水性能は「水仕事や水上スポーツ(水泳・ヨット・釣りなど)に耐えられるレベル」ということですね。

50m潜れるなんてとんでもなくて、なんとか水仕事や水泳で使えるレベルだったんですね。いやー知らなかった。

今度から◯◯m防水っていうのを見かけたら、最低50m防水以上で水泳などで使えるレベルと覚えておけば大丈夫そうですね。

そしてついでに覚えておきたいのが、IPX◯という防水性能表示。Apple Watchが発売された際にかみあぷでこの防水規格について解説しているのですが、おさらいの意味も込めてご紹介します。

まずIP◯◯というのはIEC(国際電気標準会議)が定める防水・防塵の保護規格で、JISの「電気機械器具の保護等級」と規格と内容がほぼ一緒。IPに続く◯◯の部分はそれぞれ防塵・防水性能の等級を表します。

防水性能だけを示す場合にはIPX◯と表記され、以下の防水性能は以下の通り。

以前ご紹介した防水スピーカーを例にすると、製品説明では「IPX7」。

ということは「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」レベルなので、短時間であれば水につけちゃってもOKという訳です。

これがIPX6になると「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない」となるので、水につけちゃだめだけどシャワーとかなら大丈夫といったところでしょうか。

なのでもし欲しい製品の防水性能を判断するときにはIPX6だったらお風呂に持ち込むくらいはOK、IPX7なら水に落ちても平気と覚えておけば大丈夫。

ということで、知っているようで知らなかった防水性能の表記について解説してきましたがいかがだったでしょうか?

ちなみに歴代iPhoneの防水性能はガッツリこちらで紹介しているのでチェックしてみてくださいね!

→iPhoneの防水性能ってどれくらいなの?歴代iPhoneを比較してみた

関連記事:IP68って何?防水規格について詳しく解説

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