先日発表されたiPhone SE。Appleのイベントではアメリカでの価格が399ドル(16GB)と発表されました。
イベントを見ていた方は「安いじゃん!」と思われた方も多いかもしれませんが、蓋を開けてみれば日本での販売価格は同じ16GBで52,800円と、まさかの5万円超え…(;´Д`)
一体なぜ日本ではこんな高くなってしまうのでしょうか?日本は金持ちだから?iPhone人気が絶大だから?
いやいやこの価格設定、実はかなり良心的なようなんですよ!
※本記事は、3月23日12時時点でのレート換算となっています。
iPhone SE、日本だけが高い?
16GBで399ドルと、Apple製品としてはかなり求めやすい価格設定のiPhone SE。発表された瞬間、「安ッ」と思った方も多いと思います。
現在1ドルは112円なので、計算すると「399ドル=44,688円」と、4万5,000円を切る価格。もしかしたら買わない予定だった方も、この価格を見て「買おうかな?」と思ったかもしれませんねw
しかしいざ蓋を開けてみたら、日本での価格はなんと52,800円…Σ(゚Д゚)
確かに通貨のレートは日々上下しますし、日本でのiPhone人気は絶大なので多少高くても買う方が多いとは思いますが…ちょっとAppleさん、足元見てません…?
と思いきや実はこの価格設定、かなり良心的なようなんです。一体どういうことなのか、他の国での販売価格をちょっと見てみましょう。
他国との比較をチェック!
さて、ここではiPhone SEの一次販売国と比較してみます。一次販売国は、
- アメリカ
- オーストラリア
- カナダ
- 中国
- フランス
- ドイツ
- 香港
- 日本
- ニュージーランド
- プエルトリコ
- シンガポール
- イギリス
の12カ国。そしてそれぞれのiPhone SE販売価格(16GB)は、現地の通貨で以下となっています。
※プエルトリコはアメリカの海外領土で、通貨も米ドルのため除外
通貨が違うので当たり前ですが、各国バラバラな印象を受けますね。こうなると気になるのが、各国のiPhone SE本体価格は「1ドルいくら」の換算になっているのか…ということでこちらも計算してみましょう。
ちなみに日本は「52,800÷399」で「132.3円換算」ですが…
こんな感じに。そして今のレートを見てみると…
どの国も、現在の実際のレートより高い換算がされているのが分かりますね…。しかしそれぞれ何倍程度なのか見てみると、
各国とも実レートとの差は1.1倍〜1.35倍程度に収まっていることが分かります。
「日本の52,800円は高いなぁ」と思いきや、こうしてみると香港・カナダに続き3番目に低い換算率なんですね。意外…!
例えばカナダドルは日本円で考えると「1カナダドル=85.9円」なので、iPhone SEの本体価格「579カナダドル=約4万9,700円」とだいぶ安く感じますが、ドルを軸に考えると各国ともそこまで差はないんですね〜。
その国の経済状況などを考えているのかな?と思いきや、どうやら「ドルのレートを元にした価格設定」となっているようです。
製造費などを考えればそれも当たり前なのは分かるのですが、「なんで399ドルが5万円超えるんだよ!」という驚きから「どうせiPhone大好きな日本人の足元見てるんでしょ┐(´д`)┌ ハイハイ」と思ってしまうのも無理はないのかも…w
ちなみに同時に発表されたiPad Pro(9.7インチ)のWi-Fiモデル(32GB)では、各国ともiPhone SEの換算に比べ、実レートに近くなっていますよ。
なんと日本では0.99倍と現在の実レートよりも低い換算に。日本でのタブレット市場拡大を狙っているのでしょうか…?w
まとめ
ということでiPhone SEの価格設定についてご紹介しました。
Appleとしては、レートが変わることによって本体価格を安くするのはユーザーに好印象ですが、高くするのは…という考えから何度も価格を変更しないで済むよう、ある程度の幅を持たせているのかも。
もちろん52,800円は大金ですが、こうして世界各国の対ドル価格と比べると「そこまでではない」と言えるかもしれません…!