こんにちは、菊太郎です。
人工知能を持ったロボットに人類が攻撃される…そんなSF映画のような状況が、あと30年ほどでやってくるかも知れません。
コンピュータ技術はすさまじいスピードで進化を遂げていますが、このペースで行くと2045年にはコンピュータが人類の知能を超えてしまう「技術的特異点」が訪れてしまうとのこと。
もしもそうなったら、一体どのような事が起こりうるのでしょうか?詳しく見ていきましょう!
コンピュータがコンピュータを生み出す時代
MacのCPU(コンピュータの脳みそ)なども製造しているインテル社のゴードン・ムーア博士は、「コンピュータの性能は2年で倍になる」という旨の「ムーアの法則」を1965年に発表しました。
コンピュータ技術が頭打ちになり「この法則ももう限界か?」と思われても、また新たな技術が続々と登場することによってコンピュータ技術は絶えず進化し、50年以上経った今もムーアの法則は生き続けています。
そしてこの法則が今後も途切れることなく今のペースで進んでいくと、なんと2045年にはコンピュータの性能が人間を上回ってしまうとのこと…。
つまり人間がどんなに勉強しても、どんなに練習しても、コンピュータよりも優れた成果を上げることができなくなってしまい、人間の優位性がほぼ無くなってしまうそうです。
この「コンピュータ>人間」になる現象は「技術的特異点(シンギュラリティ)」と呼ばれ、2045年に到達することから一般的には「2045年問題」と言われています。
もちろん「そんな映画みたいな事は起こらないよ」と技術的特異点に否定的な声も多く聞かれますが、ペイパルのピーター・ティールやGoogleのラリー・ペイジを始め、SoftBankの孫正義会長などはこの意見に賛同。かなりの大物達もこの技術的特異点の到達を確信しているんですね…。
技術的特異点が到達する以前は人間が試行錯誤を繰り返してコンピュータを作っていましたが、技術的特異点が訪れてからはコンピュータがより高度なコンピュータを作る事が可能になります。
こうして生み出された高度なコンピュータがさらに高度なコンピュータを生み出し、さらに高度なコンピュータはそれ以上に高度なコンピュータを生み出し…と言ったことが繰り返されて、最終的には高度な人工知能を持ったコンピュータに人間が支配される時代になるのでは?との予測も。
まるで、人間とマシーンの戦いを描いたSF映画「ターミネーター」みたいですね。
こう聞くと怖さを感じますが、技術的特異点は悪い面ばかりではなく、
- 医療分野の急激な発達(ガンやエイズの治療法発見)
- アンドロイド(人型ロボット)の開発
- 食料の安定供給
など、今まで人類がなしえなかったことが出来る様になる可能性もあります。
労働もコンピュータがすべてやってくれるため、人間は働かずに遊んで暮らせるようになるという楽観的な意見もあり、もしかしたら人類は夢のような時代を送れるようになるかも…?w
もちろん技術的特異点は単なる仮説なので、実際に起こり得るかどうかは不明ですが、ちょっと前に韓国の李世ドル棋士が囲碁の人工知能「アルファ碁」に囲碁勝負で敗れるなど、「コンピュータ>人間」の図式がますます現実味を帯びているのも事実。
あなたはこの技術的特異点が実際に訪れると思いますか?それともただの絵空事に過ぎないと思いますか…?
※当記事で取り上げた技術的特異点は、厳密に言うとレイ・カーツワイルが提示した技術的特異点の定義とは異なっていますが、分かりやすさを優先した表記で記載してあります。