iPhoneを持ち始めてから、デジカメを使わなくなった…という方、結構多いですよね。いつも持っているからシャッターチャンスも逃さないですし、手軽に思い出を残せるようになりました。
しかし、とある研究によると「写真を撮れば撮るほど思い出が薄れる」ことが分かったそう…。一体どういうことなのか詳しく見てみましょう!
写真の撮り過ぎで思い出が薄れる?
2013年、アメリカ・フェアフィールド大学の心理学者ヘンケル氏が、とある実験を行いました。
それは学生に「写真を撮るか、もしくは展示品を見学するだけか、どちらでもいいから博物館を見て回るように」と指示し、翌日展示品に対する認識力を確かめるというもの。
その実験によると、写真を撮っていた学生の方が、写真を撮らなかった(見学していただけの)学生に比べて、認識の正確さに欠けていたそうです。
ヘンケル氏はこの現象を「写真撮影減殺効果」と名付け、「物事を覚えておくために技術の力に頼ってしまい、経験したことを覚えておこうとしてもマイナスの効果を与えかねない」と結論づけました。
確かに旅行などでパシャパシャ何枚も写真を撮って、後日見返した時に「あれ?これってどこで撮った写真だっけ?」なんて経験をしたことがある方も多いと思います。
人間が物事を記憶するには視覚や嗅覚などの五感も重要になってきますが、「写真に撮る」という行為に集中することにより視覚を始め嗅覚や聴覚も疎かになっているということなのかもしれませんね…。
また最近ではスマホ中毒の一種に「記録依存症」という、レストランで食べた料理からプロポーズの様子まで「なんでも記録しておきたい!」という人に当てはまる症状もあるんだとか。
今や当たり前になったスマホでの写真撮影。もしも記憶に留めておきたい…と思ったら、「写真を撮らない」という選択をするべきかもしれません!