ごきげんよう、菊太郎です。
Appleが大躍進するきっかけとなった携帯音楽プレイヤー「iPod」。しかしiPodの生みの親であるトニー・ファデル氏はすでにAppleを退社しています。
なぜここまでの大物がAppleを退社したのか…その理由は長年謎に包まれていましたが、徐々に明らかになってきました。
どうやら退社には2つの説があったそうですよ…!
トニーがAppleを去ったわけ
iPodの制作を手がけ、iPod生みの親と言われている「トニー・ファデル」。
iPod部門の上級副社長を務めるなどAppleで活躍していましたが、2010年に退社。
その後新たに自分で会社を興すことになりますが、その会社は後にGoogleによって買収され今やトニーはGoogleの一員になっています。
Appleを離れた理由に付いてはあまり語られていませんでしたが、The Guardianの取材によってその時の真相が明らかになりました。
子供説
実はトニーだけでなく、トニーの奥さんもAppleのメンバー。しかも人事部門の副総裁という非常に忙しい立場にいました。
しかも当時のAppleはスティーブ・ジョブズが実権を握っていたため、夫婦共に休む間もないくらい多忙。
二人には子供がいましたが、常にベビーシッターに預けていてほとんど会えない状態だったそうです。
その時に関して、トニーはこう語っています。
「仕事が終わったある日、妻と一緒に家に帰ると子供が泣いていたんだ。妻があやそうと子供に近づいたら、悲しいことに子供は妻を押しのけてどこかに逃げ出してしまったんだよ。どこに行ったと思う?そう、子供はベビーシッターの所に行ってしまったんだ。まるで、ボクたちは親でも何でもない他人のようだろう。ボクたちは働き過ぎていたのさ。大切なものを失ってしまうくらいにね」
この出来事がショックだったトニーはAppleを退社。
子供と過ごす時間を取りやすいように、自分の会社を立ち上げることになったようです。
さて、以上の「子供のために退社した」と言うのは、The Guardianの取材でトニーが語った真相。しかし他にもう1つ、説があるようですよ…!
ケンカ説
作家のLeander Kahneyによれば、「トニーが退社したのは、アイブとケンカしたのが原因ではないか?」とのこと。
ジョナサン・アイブは当時Appleのデザインを担当しており、付き合いが長いこともあってスティーブ・ジョブズの大のお気に入り。
トニーがジョブズに不満を漏らしてもジョブズは常にアイブの味方をしてしまうため、社内での立場はどうしても弱くなってしまったようです。
そんなこともあって、トニーとアイブの仲はあまりよろしくなかった様子。
ジョブズの死後、アイブはデザイン最高責任者に昇格して社内の立場も上昇。余計にAppleに居づらくなり、結果的にAppleを退社することになったのではないかと語っています。
結局のところ本当の退社理由は本人のみぞ知るところですが、子どもや社内の立場など多くの理由によりAppleを離れるに至ったのかもしれません…。
Appleを成功に導いた大物が退社してしまったのは非常に残念ですが、これからも活躍していって欲しいですね…!