ごきげんよう、菊太郎です。
ついにアメリカで公開された、Apple創業者である故スティーブ・ジョブズの伝記映画「Steve Jobs」。
好調な売り上げをたたき出しており、順調な滑り出しをみせています。
しかしこの映画に苦言を呈した人物も少なくなく、特にジョブズに近かった「Appleの大物達」からもダメ出しを食らってしまったみたいですよ…。
実際の本人像とは違ってる?
早くも全米で話題になっているジョブズの伝記映画「Steve Jobs」。
伝記映画にはよくある話ですが、ジョブズの伝記映画も一部で「全然違う」との批判を受けているようです。
しかも映画評論家だけでなく、ジョブズから近かったティム・クック、ジョナサン・アイブ、ローレン・パウエルなど「Appleの大物達」も映画に否定的とのこと。
この三氏が一体どのような批判をしているのか見ていきましょう。
ティム・クックの場合
現在Appleの頂点に君臨するCEOのティム・クック。
彼はこの映画に関してあまり良い印象を持っていなかったようで、以下の様な発言を残しました。
「多くの人がスティーブを利用しようとしている。ボクはちょっとイヤだな」
やはり商業的に利用されるのには抵抗がある様子。
他にも「スティーブ(ジョブズ)はとても素晴らしい人だった。すごい力を持って、いろいろなものを変えていったんだ。今でも懐かしいよ」と述べており、ジョブズとの事は大切な思い出なので誰にも汚されたくないようです。
よほどこの映画を見て良い印象がなかったのかと思いきや、「実を言うと、その映画は見ていないんだけどね」と発言。
クックとしては、「スティーブを利用しようとしている事なんて、実際にスクリーンを見なくても分かるさ」という感じだったのでしょうか?
ジョナサン・アイブの場合
さて続いてAppleのデザインに関する最高責任者、ジョナサン・アイブ。
彼もこの映画をあまり良くは思っていなかったようで、「(ジョブズ役に対して)映画の中にいるのは誰だい?ボクには誰だか分からないよ」と、映画に写っているのは全くの別人でジョブズとは似ても似つかないとでも言いたげな様子。
「ボクたちは、ジョブズの事をとてもよく知っているし、今でも事細かに覚えているさ」とも述べており、自分の知っているジョブズと映画に写っているジョブズには全然違う印象を持ったようです。
アイブもクックと同じように長年ジョブズと一緒に頑張ってきたからこそ、思い出の中にあるジョブズを汚されたくないんでしょうね。
ローレン・パウエルの場合
最後はジョブズの奥さん、ローレン・パウエル夫人。彼女もこの映画に猛反対で、映画の公開を阻止しようとロビー活動までしていたそうです。
しかも当時主役候補だったレオナルド・ディカプリオに電話をかけ、「お願い!あたしの夫の役を演じないでちょうだい!」と直に説得したとのこと。
結局主役はマイケル・ファスベンダーになりましたが、彼はこの役を演じるときかなり緊張したとの事です。
やはりジョブズの身近にいた人にとってジョブズはかけがえのない存在。商業的に利用されるのがどうしても許せなかったみたいですね。
一方で当映画の脚本家であるアーロン・ソーキン氏は、「iPhoneを作る為に中国の子供たちを時給20円で働かせておきながら、「人を利用するな!」なんて良く言えたもんだな」と辛口のコメント。
なかなか皮肉の効いた発言を残しましたね…。
公開からあまり日が経っていないにもかかわらず、いろいろな意味で話題沸騰中のジョブズ映画。
日本で公開される時、観客はどんなイメージを持つのでしょうか?SoftBankの孫社長がどのような反応をとるのかも気になるところですね…w