こんにちはkimiです。
iPhoneをはじめデジタルカメラで撮影していると、手前の明るさに合わせる為に背景が明るすぎて真っ白になってしまうことってありますよね。
原因はカメラの露出オーバーによるもので、なかなかこのコントロールは素人では難しいものなんですが、これを解決してくれる技術を海外の大学が開発したそうです。
この技術を使えば完璧な露出に自動で調整してくれるそうなんですが、いったいどういうことなのか詳しく解説します!
何も考えずシャッターをきるだけで適切な露出で写真が撮れるように
iPhoneを含むデジタルカメラでたまに起こる「白飛び」という現象。自動で露出を調整すると部分的に露出オーバーになってしまい、白くなるというものです。
下の写真では、建物にフォーカスを合わせたために、空が真っ白になっているのがわかります。空が青くならずに白くなってしまうのは不自然ですし、レタッチソフトでもうまく修正できません。これが白飛びの写真というわけです。
しかし次の写真は、今回開発された技術によって撮影されたので、空がきちんと青く写っているのが確認できますね。
実は、iPhoneにも機能として備わっている「HDR撮影機能」を撮影時に使えば白飛びを防ぐことは可能。
しかし既存のHDR撮影ではカメラが複数回シャッターを切り、自動的に1枚の写真に合成するものなのでカメラが撮影時に動くと写真がぶれてしまいます。
そんな中、今回マサチューセッツ工科大学のメディアラボが開発したのは、一回の撮影のみでHDR撮影をしたように白飛びを防ぐという技術。ソフトウェアによって、これまでのカメラとは光量の処理の仕方を変えることで実現しました。
光を雨粒にたとえた図がこちらです。左が通常のカメラで、右が今回新たに開発された「モジュロカメラ」。光を雨粒、センサーが処理できる量をバケツで表しています。
通常はセンサーに過剰な量の光が集まってしまうと、超えた情報を捨ててしまい、その部分が白飛びしてしまいます。しかし、「モジュロカメラ」ではバケツの容量を仮想的になくし、各画素に適した光をきちんと取り込むことができます。そのため白飛びが発生しないというわけですね。
この技術を使えば、撮影者はただシャッターをきるだけで、完璧な絞りや露出の写真を撮影できるようになります。
もはや気軽に取れるカメラの代表とも言えるiPhoneのカメラだけに、余計なことを考えずに撮影できるのは理想的。ぜひこの技術が将来のiPhoneに搭載されることを期待したいですね!