どうもハンサムクロジです。
総務省が、「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針」を8月28日に改訂。
携帯電話がペースメーカーへ及ぼす影響について、「患者に対して重篤な影響を与えるものではない」とする内容が盛り込まれるなど、6月に公開されていた改定案が正式に採用されました。
鉄道各社もルール変更に乗り出しているようです!
ペースメーカーの影響は極めて低い
正式採用された指針では、「患者に対して重篤な影響を与えるものではない」としながらも、誤作動を防ぐため「携帯電話端末と装着型医療機器の装着部位との距離が15cm程度以下になることがないよう注意を払うこと」と記載されています。
ただしこの15cmという基準も、電波の出力を最大にするなど普通ではありえないような厳しい条件下で行われた実験が根拠になっているとのこと。
有識者会議でも「患者に余計な不安を生むのでは」と指摘されるなど、普通に生活しているうえでの影響は極めて低いと言えそうです
鉄道各社もルール変更を検討
以上の指針改定や実験結果を踏まえ、鉄道各社もルール改定に乗り出しています。
JR西日本と関西鉄道協会はいち早く「混雑時のみ電源オフ」ルールを導入。
一方、JR東日本は優先席付近で電源を切るよう求めない方向でルール改定を検討しており、東急、京急もそれに続くとのことでした。
しかし、今のところ鉄道各社のルール改定は正式に行われていません。電車内ではルールに従い、それに沿って携帯電話を利用しましょう!
トラブル回避のための実態に則したルールが必要
電車内でタブレット端末を操作していた男性が包丁を突きつけられる事件(参考:産経ニュース)や、一部のペースメーカー利用者が携帯電話利用者に罵声を浴びせたり叩いたり、時には電車の非常停止ボタンを押してしまうといったトラブル(参考:J-cast)も報告されています。
こういったトラブルは、実態に即さないルールと間違った知識によって生まれた誤解が引き起こしてしまうもの。
鉄道各社には、総務省の指針を元に統一した新しいルール作りとその普及に力を入れていただきたいと思います!