ごきげんよう、菊太郎です。
「短い桁数のパスワードは数秒で突破される」と以前もご紹介しましたが、単純で短いパスワードは非常に危険なので、ぜひともパスワード管理アプリを導入しておきたいところ。
そこで今回は、数あるパスワード管理アプリの中から5つを選んで徹底比較したいと思います。
比較するアプリは全部無料!今までパスワード管理アプリを使っていなかった方は要注目ですよ。
比較する5つの無料パスワード管理アプリ
パスワード管理アプリと言うとどうしても有料版…というイメージがあるかと思いますが、今回は無料で使えるものの中から5つを選んで比較してみたいと思います。
1.王道パスワード管理アプリ『1Password』。※課金のプロ版あり
2.ブラウザのプラグインとして有名な『LastPass』。※課金のプロ版あり
3.AppStoreで★5つ続出の『Passwords Lite』。
4.銀行口座やクレジットカードなど様々なデータベースが構築できる『1Passe』。※課金でプロ版/プロ版の別アプリあり
5.インテルに買収されてから完全無料化した『PasswordBox』。
アプリによっては、「ブラウザの拡張機能」「Touch ID」に対応など便利な機能があるものもありますが、今回はパスワード管理アプリにとって最も大切な、
- パスワードの保存数
- パスワードジェネレーターの性能
- 対応デバイスの多さ
の3点に絞って、5つのアプリをチェックしていきます〜!
1.パスワードの保存数
無料版だとパスワードの保存数に制限があることが多くありますが、今回紹介する無料のアプリはどれくらいパスワードを保存出来るのか見ていきます。
1.『1Password』
無制限にパスワード情報を保存することが可能。「個人情報」などのカテゴリに分けて分類することも出来ます。
- パスワード保存数:無制限
2.『LastPass』
コチラも『1Password』と同様にパスワードは無制限に保存可能。「ログイン情報」の他に銀行口座などの「安全ノート」を保存することができます。
- パスワード保存数:無制限
3.『Passwords Lite』
このアプリも無制限に保存することが可能。分類もシンプルに出来ます。
- パスワード保存数:無制限
4.『1Passe』
『1Passe』は最大で6つしか保存できない仕様なので、それ以上保存したい場合プロ版にしなければなりません。
6つしかできないのは、パスワード管理アプリとしてはちょっと痛いですね…
- パスワード保存数:6つまで
5.『PasswordBox』
コチラのアプリも無限に保存することが出来ます。必要十分な分類が出来るのも嬉しいですね。
- パスワード保存数:無制限
以上を踏まえて、5段階評価で★を付けたのがコチラ。
保存数に制限のあった『1Passe』は★1ですが、それ以外は全て無制限に保存出来るので★5の評価になっています。
以前、無料版は保存数に制限のあるアプリが多くありましたが、最近は無料版でも無制限が主流になっているみたいですね。
2.パスワードジェネレーターの性能
パスワードのセキュリティを上げるには、「h?rh8)@w|gh2」のような複雑なパスワードが必要不可欠。そんなパスワードを作れるパスワードジェネレーターの性能を比較してみましょう。
1.『1Password』
桁や記号が事細かに選べるなど、ジェネレーターの性能はかなり高くなっています。記号と数字はそれぞれ色が違うので見やすさも良い感じですね!
パスワードは最大で50文字作ることも可能。記号や数字をどれくらい入れるかなど、事細かな設定も出来ます。
- 最大文字数:50文字
- 数字:○
- 英小文字:○
- 英大文字:○
- 記号:○
- その他機能:どれくらい数字や記号を入れるかを選択可、記号・数字は色が変化、繰り返しの有無を選択、間違いやすい文字列の排除を選択
2.『LastPass』
こちらも大文字小文字含め様々な設定が可能で、十分な機能が備わっています。しかも最大のパスワード数は脅威の64文字。
- 最大文字数:64文字
- 数字:○
- 英小文字:○
- 英大文字:○
- 記号:○
- その他機能:間違いやすい文字列を排除できる
3.『Passwords Lite』
設定できる項目はやや少なめですが、最低限のパスワード作成には問題ありません。
パスワード数は最大で16文字と少なめです。
- 最大文字数:16文字
- 数字:○
- 英小文字:○
- 英大文字:○
- 記号:○
- その他機能:間違いやすい文字列を排除可能
4.『1Passe』
『LastPass』と似たような生成画面で、それなりに複雑なパスワードを作れそうです。最大パスワード数は20なのでやや少なめかもしれません。
- 最大文字数:20文字
- 数字:○
- 英小文字:○
- 英大文字:○
- 記号:○
- その他機能:特になし
5.『PasswordBox』
コチラも数字や記号を織り交ぜたパスワード作成が可能。最大26文字のパスワードが作れるので、パスワード数としても問題なさそうです。
- 最大文字数:26文字
- 数字:○
- 英小文字:○
- 英大文字:○
- 記号:○
- その他機能:特になし
以上を踏まえて、5段階評価で★を付けたのがコチラ。
複雑で長いパスワードを事細かに作れる『1Password』が★5つで堂々の第1位。
逆に短いパスワードになってしまう『Passwords Lite』は★2つの評価です。
3.対応デバイスの多さ
最後に、iPhone以外にもMacやiPadでも使えるのかを比較していきましょう。
1.『1Password』
モバイル系統はおおむね網羅している上、有料ながらMacやWindowsPCにも対応。
ブラウザから直接見る事は出来ないものの、拡張機能は用意されています。
- iPhone:○
- iPad:○
- Mac:○(有料)
- Apple Watch:×
- WindowsPC:○(有料)
- Android:○
- Webブラウザ:×
- デスクトップブラウザの拡張機能:○
2.『LastPass』
Apple Watchをはじめ、ほぼ全てのデバイスを網羅。
コンピュータ版の専用アプリは課金しないと使えませんが、無料版でもWebブラウザから使えるので、無料でもある程度は使うことが出来ます。
- iPhone:○
- iPad:○
- Mac:○(ブラウザ拡張機能扱い・有料)
- Apple Watch:○
- WindowsPC:○(ブラウザ拡張機能扱い・有料)
- Android:○
- Webブラウザ:○
- デスクトップブラウザ拡張機能:○(有料)
3.『Passwords Lite』
使えるデバイスはiOSのみ。iPad専用のアプリも用意されていないため、ほぼiPhone専用になっています。
- iPhone:○
- iPad:△(iPhone版を拡大表示)
- Mac:×
- Apple Watch:×
- WindowsPC:×
- Android:×
- Webブラウザ:×
- デスクトップブラウザ拡張機能:×
4.『1Passe』
対応デバイスはiOSのみ。ユニバーサルアプリなのでiPadにも対応しています。
- iPhone:○
- iPad:○
- Mac:×
- Apple Watch:×
- WindowsPC:×
- Android:×
- Webブラウザ:×
- デスクトップブラウザ拡張機能:×
5.『PasswordBox』
モバイル系統以外にも、MacやWindowsPCなどほぼ全てに対応しています。
完全に無料で使えるので、幅広い用途で使えそうですね。
- iPhone:○
- iPad:○
- Mac:○(拡張機能扱い)
- Apple Watch:×
- WindowsPC:○(拡張機能扱い)
- Android:○
- Webブラウザ:○
- デスクトップブラウザ拡張機能:○
以上を踏まえて、5段階評価で★を付けたのがコチラ。
ほぼどんな環境でも対応できる『PasswordBox』は★5つの高評価。
逆にiOSでしか同期できない『1Passe』『PasswordLite』は★1つになっています。
総合評価
と言うわけで、「パスワードの保存数」「パスワードジェネレーターの性能」「対応デバイスの多さ」について比較してきましたが、その総合結果がコチラ。
「無料なのに使いやすいパスワード管理アプリ」栄光の第1位は、★14で『PasswordBox』が獲得しました。
今回比較した3点に関してほぼ満点という好成績。全く費用をかけずに、高度なセキュリティを実現できそうですね。
次点で★13の『1Password』も非常に優秀でしたが有料じゃないと使えない機能もあり、総合的な評価では『PasswordBox』に軍配が上がりました。
パスワード管理アプリを使えば、単純なパスワード使い回しという最悪の事態を防ぐことが出来ます。導入にハードルの低い無料のアプリを使って、セキュリティ強化に努めてくださいね!