ごきげんよう、菊太郎です。
iPhoneが壊れたときに、格安で修理してくれる非正規業者の修理サービス。
しかし、実はこのサービスは違法なのではないかという指摘を毎日新聞が報じました。
一体なぜ違法なのか、そしてわたし達がiPhoneを修理するとき、Apple Store以外の選択肢はないのでしょうか…?
実は今までも非正規業者は違法だった?
Apple Store以外でiPhoneを修理すると違法…そんな指摘がされた理由は、お手持ちのiPhoneの『設定』から「認証」を見てみると、技術基準適合証明(技適マーク)と呼ばれるものにあります。
技適マークとは分かりやすく言うと、「電波法の基準を満たしている」という証明。国内で販売されている端末にはこの技適マークが付いています。
しかし電波法によれば、認定を受けていない人が端末を「改造」した場合、技適マークを取り外さなければならず、それが出来なかった場合には50万円以下の罰金に処せられる可能性があるとのこと。
別にiPhoneの「改造」なんてしないから問題ないだろう…と思いきや、iPhoneのガラス張り替えや、バッテリーの交換などが「改造」に当たるのではないかという指摘されています。
つまり、正規の修理業者(Apple Storeなど)が修理する分には問題ないものの、非正規業者が修理した場合、違法になってしまう恐れもあるわけです。
別にiPhoneが違法な電波を受信できるように改造したわけでなく、ただ単に電池を交換しようとしただけなのに違法なんて…。安いとは言え、非正規業者に依頼するのが相当リスキーになってしまいますよね。
安心してiPhoneを修理するには、正規の修理業者に依頼するしかないのでしょうか?
AppleStoreで修理するしかないの?
iPhoneを修理しても問題にならない業者をまとめると以下のようになります。
- Apple Store
- キャリアショップ(ドコモショップなど)
- Apple正規サービスプロバイダ(ヨドバシカメラ、カメラのキタムラなど)
- 登録修理業者
上の3つはなんとなく分かりますが、ここで気になるのが一番下の登録修理業者。
登録修理業者とは何かと言うと、簡単に言えば総務省の認定を受けた非正規修理業者のこと。
この認定を受けていない業者はグレーゾーンなので修理すると違法になる可能性がありますが、認定を受けた業者は政府認定になり堂々と修理することが出来るようになるわけです。
しかし総務省から登録修理業者の認定を受けるには、
- 登録した修理方法書に修理を合致
- 検査記録の保存
- 修理したことの表示
- 改善命令、報告徴収、立ち入り検査の受け入れ
- 登録費用の徴収
などが義務づけられており、認定を受けるには修理業者として非常にコストのかかるものになってしまいます。
そうなると修理料金が高くなってしまうのは避けられず、非正規業者が正式に合法化される代わりに、修理料金がApple Storeとほとんど変わらなくなってしまう恐れも…。
値段が安いのが非正規業者に依頼するメリットなのに、高かったらあまり意味がなくなってしまうので、もし登録修理業者の修理料金があまりにも高かった場合、AppleCareに加入してApple Storeで修理するのが一番ベストかもしれませんね。
この登録修理業者の制度は、今年の4月1日にはじまったばかりなので、「申請しなかった場合の罰則」や「どこまでが改造なのか」といった事は、様子を見ながら徐々に決定していくとのこと。
今現在、非正規業者は「100%違法とは言えないが、100%合法とも言えない」という微妙な状態であり、登録修理業者もはじまったばかりで不安定。しばらくはApple Storeでの修理が一番安心出来そうです。