こんにちはkimiです。
天気やメッセージの読み上げなどの実用的な機能はもちろん、質問によってはウィットに富んだ回答をしてくれるSiri。
手の中の優秀なアシスタントですが、あまりの優秀さに困った事態を引き起こすこともあるようで…。
カナダの警察署のサイトでは、「Siriに9.11と話しかけるのはやめてください!」と広報を行うまでに至っています。いったい何があったのでしょうか…?
発端はTwitter…!?
カナダのサスカチュワン州にある警察署が、「Siriに9.11と話しかけるのはやめてください!」という内容の投稿をサイト上に行いました。
「9.11」と言えば2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件が思い浮かびますが…一体なぜダメなのでしょうか?
どうやら事の発端はTwitterにあったそう。
あるTwitterのユーザーが、「When you say 9/11 to Siri her response is hilarious(※意訳:Siriに9.11と話しかけたら爆笑ものだよ)」といったツイートを行いました。
日本でも「妖怪メダルセットオン!」とSiriに話しかけると面白い反応をするということをご紹介しましたが、そのようなノリかと思いきや…
Siriはそれを「911」と認識してしまいます。アメリカで「911」は日本で言うところの「110」や「119」にあたり、緊急通報用電話番号というものですね…。
しかも、どうやらSiriは緊急時用の通報と判断し、音声を認識した5秒後には自動的にその番号につながってしまうという仕様なのだそう。
結果的に警察署にはそれが原因で大量の無言電話がかかってくることになり、しかも「本当に緊急通報ではない」ことを調べる必要があるため、警察の業務に支障をきたすことになってしまいました。
そんな経緯があり「Siriに9.11って話しかけないで!」という通達を出す結果になった…というわけなんです。
ちなみに、日本で「きゅういちいち(911)」と話しかけるとどうなるのでしょうか。
日本では「911」だと緊急通報用番号に割り当てられていないこともあり、実際に試してみると次のような画面に。おそらく番号をタップすると各電話番号につながってしまうと見られます。
なお「いちいちぜろ(110)」と話しかけることはしていませんが、「I believe in technology」さんによると、どうやらアメリカの「911」と同様に自動的に通報してしまう仕様になっているそうです。
おそらく悪ふざけとして広まったであろう今回のデマ。緊急時以外に110番をすると警察の業務妨害となり逮捕されるケースもあるので、緊急時の通報以外では絶対に使わないようにしましょう!