ごきげんよう、菊太郎です。
iPhoneを失くしてしまい、「どこにいったんだろう?」「誰か届けてくれるかな…」とヒヤヒヤした経験がある方、少なくないですよね。
今回そんな経験をしたとある外国人が、「日本で落としたiPhoneを届けてもらった!」とニュースに。
「日本は忘れ物をしても見つかる可能性が高い」なんて聞きますが、やはり親切な人が多いということなんでしょうか?そこで今回は、日本と海外の”スマホ忘れ物事情”についてご紹介します!
雪山に消えたiPhone
今回のニュースの主人公は、北海道にスキー旅行に来ていたカナダ人男性。
スキーを楽しんでいる最中、雪山にiPhone 6を落としてしまいました。そのiPhone 6はまだ買って2週間しか経っていない上に写真も大量に入っていたので、男性は相当なショックを受けたそうです。
雪山に落としたものを見つけるのは相当困難な上、誰かが見つけてくれたとしても、届けてくれる保証はない…。
ということで半ば諦めていた頃、日本から一通のメッセージが届きました。そのメッセージによると、「あなたのiPhoneを雪山から見つけたので、国際郵便で送ります」とのこと!
その後この男性は大喜びすると共に、落とし物を郵送してくれた日本人男性に感激したそうです。
ちゃんと送り返してくれるなんて、実に感動的な話…ですが、どうやらここまで男性が感激したのは、海外での”忘れ物事情”も関係しているようです。
海外ではまず返ってこない
今回は無事にiPhoneが届けられましたが、海外では落としたスマートフォンが帰ってくることは非常にまれ…特に高価なiPhoneが帰ってくる事はほぼ絶望的だそうです。
iPhoneの”元所有者”と”新所有者”が対面という記事にもありましたが、iPhoneは盗んで転売されることが多く泥棒にとっては格好のターゲット。
iPhoneはブランドもののバッグと同じように、高価なものとして扱われているようです。
iPhone 6 Plus(128GB)は10万円以上するので、当然と言えば当然な気もしますね・・・。
また、日本では鉄道やバスでスマホを使うことが一般的ですが、海外では人の多いところでスマホを使うのは控えるように呼びかけられている所もあるそうです。
列車内でiPhoneを使っていると、暴力的にひったくられる被害が続出しているのがその理由だとか(((;゚Д゚)))
このような話は「一部の治安の悪い国に限った話だろう…」と思いきや、あのフランスでさえ列車内盗難の半分以上がスマートフォンを狙ったものだそうです。
さらに、日本では中古スマホの買い取りに本人確認の書類が必要ですが、国によっては簡単に転売して現金化できるので、スマホの盗難事件が後を絶たないと言われています。
なのでスマホを無くしてもちゃんと返ってくる日本の状況は、海外から見るとかなり特殊…というわけなんですね。
さて、ここまで海外のスマホ盗難事情についてご紹介しましたが、日本では盗難よりも「どこかに忘れる」または「落としてしまう」という方のほうが多い…
ということで、スマホを忘れがちな場所で3本の指に入りそうな「電車」ではどれほどスマホが忘れられているのか、実際に聞いてみましたよ!
市営地下鉄に聞いてみた
というわけで、駅にどれくらいスマホの落とし物が届くのか、横浜市営地下鉄を運営している横浜市交通局にお伺いしました。
お話を聞いた担当の方によると、横浜駅などの大きな駅では1日に5〜7個、小さな駅でも1個、そして車庫のある駅などでは10個以上のスマホが届けられているそう。
スマホと同様に忘れがちな「お財布」に関しては、大きな駅でも1日2、3個程度ということで、スマホの忘れ物がいかに多いか分かりますね。
しかし忘れ物が多いと言うことは、それだけ届けてくれる人が多かったり盗む人が少ないという事。ちょっと安心出来ますよね。
ちなみに、電車で忘れた方のほとんどが駅まで引き取りに来るようですが、一定期間を過ぎても引き取りに来ない場合は警察へ渡すとのことですよ。駅で見つからなかったら、警察へ問い合わせてみると案外見つかるかもしれません。
ということで、日本と海外のスマホ忘れ物事情についてご紹介しました。
日本では電車のような公共の場所でも普通に使えるiPhoneも、海外では盗難の心配をしなければならないこと、さらに一度失くしてしまったら返ってくる可能性が限りなく低い…ということが分かりました。
スマホ1つとっても、盗難の心配も無く公共の場で堂々とiPhoneを使えるということが、日本の治安の良さを表しているのかもしれませんね…!