ども!ともぞうです。
先日、古いアプリが将来的に使えなくなるかも知れないと表示されるようになったと紹介していたiOS 10.3ですが、Public beta6が本日リリースされ正式リリースも近くなってきました。
iOS 10.3の目立つ新機能は『AidPodsを探す』などなのですが、実は目に見えないところですごく重要な変更が行われるのでご紹介いたします。
いつもと同じマイナーアップデートだと思っていると、痛い目にあう可能性もあるので要注意ですよ!
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実は大きなポイントとなるファイルシステムの変更
先日、iOS10.1以降でアップデートが行われていない古いアプリに「○○(アプリ名)によりiPhoneの動作が遅くなる場合があります。」と表示されるようになり、
iOS 10.3のbeta版では「このアプリは将来のiOSバージョンで動作しなくなる可能性があります。」と表示され、いずれ使えなくなるかもしれないとご紹介しました。
そんなiOS 10.3なのですが本日Public beta6がリリースされており、過去の履歴から見ると早ければ来週辺りには正式リリースされると予想されます。
そもそもiOS 10.3って何が変わるの?という方もいらっしゃると思うので、ざっと主な新機能をおさらいすると、目につくところでは『AirPodsを探す』や
設定画面にユーザープロフィールの追加。(Apple ID、iCloudなどアカウント情報を集約)
iCloudのストレージのグラフ表示化やプライバシー設定における送信内容(オンにしているとより細かいデータが送信される)の追加があります。
これだけ見ると早くアップデートして試していたい機能はあまり無いようにも見えるのですが、しれっとセキュリティ対策が含まれていたりするので、できれば最新にはしていおきたいところですよね。
そこで知っておきたいのが、iOS 10.3で目に見えない変更点。
先ほど紹介したのはあくまで目に見える形で分かる変更点だったのですが、今回のアップデートで一番重要なのはファイルシステムの変更なんです。
というのもiPhoneは今まで「HFS+」というファイルシステムを使ってたのですが、これがiOS 10.3からAPFS(Apple File System)という方式に変わるんです。
このファイルシステムの変更はiPhoneだけでなく「新OS macOS Sierra 10.12.4 beta」でも提供されていて、最終的にApple WatchからMacまで全てのデバイスに適用されるそうですよ。
となんだかややこしい話のように聞こえますが、まとめるとiOS 10.3は今までの機能追加のマイナーアップデートではなくシステム全体に影響を及ぼすでかいアップデートってことなんです。
もちろんAppleも入念テストをしているでしょうし、かみあぷ編集部でもアプリへの影響を確認するためにiOS 10.3 betaにしてみていますが、特に大きな不具合にもあっていません。
だから大丈夫かというと、ファイルシステムが書き換えられるので、万一どこでどんな不具合が起きるか分かりません。ましてやアップデート中に何か不慮のことが起きた日にはまあ、たぶんアウトでしょうね…。
そうならないためにも、今回はアップデート前に「iTunesでの暗号化バックアップ」は必ずやっておいたほうがいいでしょう。
さらにアップデートする時もWi-Fi経由で行わず、有線接続でiTunes経由で行うことで事故率は下げることができると思います。
ということで、正式リリース時には速報とともに同じく注意事項としてバックアップに関しては記事内で触れたいと思いますが、もし周りで知らない人が居たらリリースされる前に注意事項を教えておいてあげて下さいね。