こんにちは、ryoです。
皆さんは普段、家族や友人と連絡を取る際には何を使っていますか?以前は「メールで」という方も多かったと思うのですが、最近は数多くのメッセージアプリが登場しています。
ですが、種類が多いだけにその信頼性も気になるところ。
そこで今回は各メッセージアプリのセキュリティ機能に重点を置いた点数付けがAmnesty Internationalによって発表されていたのでご紹介します!
16のアプリが登場、判断基準は5項目
今回ランク付けを行ったのは、Amnesty Internationalという海外メディア。
日本でよく使われているアプリも多く含まれており、LINEやiMessage、Facebook Messenger、Skypeなど計16種類のアプリがエントリーしています。
アプリに点数を付けるにあたって5つの項目で判断しており、それぞれ0〜3点の範囲で点数が付けられています。
では実際にどのような内容でランク付けされるのか見て行きましょう!
1. 人権がネット上で侵害される可能性の認識
アプリ開発者側がネット上でのユーザーの発言に対して、明確なルールを定めているかをチェックします。
表現の自由への責任と、ネット上の権利に対する脅威の認識度が高いほど高得点に。
2. 端末で暗号化処理が為されているか
通信に対して暗号化を行って相手と通信するだけでは、通信途中に盗聴されたら容易に暗号を解読されてしまいます。
一方端末で暗号化をデータに対して行う事で、アプリ開発者ですらその内容を解読する事が困難になるので、安全性がかなり高まりますよ。
3. ユーザーに対して暗号化に対する適切な説明があるか
暗号化を行わない場合のリスクなどをしっかりとユーザーに説明しているかをチェックします。
全てのユーザーの理解があり、送受信者双方で暗号化に対応している場合に限って、暗号化は真価を発揮します。
4. 政府に対してもユーザーのデータを渡さないか
アメリカでの銃乱射事件の時のAppleの対応のように、政府から独立した組織であるかを判断します。
開発側が「どこにもデータは提供しない」と明言してくれる方がユーザーとしては安心出来ますよね。
5. 暗号化に対する技術的な裏付けがあるか
暗号化技術として公開されているものを使用しているアプリは、その安全性が一般に確かめられているため高得点に。
一方で非公開の暗号化技術を使用しているアプリは暗号化の方法に欠陥がある可能性が高く、暗号化技術が公開されている場合よりも安全性に劣るとされています。
以上の5つの項目について判断が下されるわけですが、早速その結果を見て行きましょう。
iMessageは3位、LINEは9位という結果に
以上の項目を踏まえて5つの項目を3点満点で評価したものを合計して、100点満点に換算した点数で順位が決定されます。
まずは上位3アプリを見て行きますよ。
第1位 『Facebook Messenger』『WhatsApp』 (同率 73点/100点)
なんと第1位はどちらもFacebook社が提供するメッセージアプリ!
政府に対する姿勢と、暗号化技術が評価され、3点満点を獲得。一方で暗号化技術に関するリスクをユーザーに周知させるという点で低い評価を受け、1点にとどまってしまいました。
第3位 iMessage, Facetime (同率 67点/100点)
そして我らがAppleの提供するメッセージアプリは第3位を獲得。
端末間の暗号化と政府に対する姿勢が評価され3点満点を獲得しましたが、暗号化技術に関してはApple独自のものを利用しており、1点という厳しい評価を受けました。
さて、ここからは日本で人気のアプリの順位を見て行きますよ。
9位 LINE (47点/100点)
「Letter Sealing」機能によってデータが暗号化されて通信できる事が高く評価され、満点を獲得。しかしその他の分野で点数を伸ばす事が出来ず、すべて3点満点中1点という結果に。
12位 Skype (40点/100点)
MicrosoftのメッセージアプリであるSkypeは12位。
政府に対する対応とネット上の脅威に対する認識に関しては満点の3点を獲得しましたが、その他の分野ではまさかの0点。データの暗号化に関しては「特になし」と酷評…。
12位 『Snapchat』 (26点/100点)
そして海外の若い人に人気と言われている『Snapchat』は、なんと下から3番目の12位という結果に。
送ったメッセージや写真が見ると消えるだけに安全な気がしますが、それとこれは話は別ということですね。
個人的にはAppleが暗号化技術を強くアピールしていたので、iMessageが一番安全なアプリなのかと思っていましたが、Facebook系のアプリが1位を獲得するとは驚きでした。
安全安心なやり取りがしたい!という方は『Facebook Messenger』もしくは『WhatsApp』を使うといいかもしれませんね。
※詳細な結果を知りたいという方はこちらから見る事が出来ます。